ニューオーリンズ・ペリカンズのロンゾ・ボールが、エージェント会社を『Klutch Sports』に変更したことが明らかになった。『ESPN』のマリカ・アンドリュース記者が伝えている。 これまでボールは、大御所ラッパーのジェイ・Zが設立した『Roc Nation』、それ以前は大手エージェント事務所『Creative Artists Agency』とエージェント契約を結んでいたが、レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)を顧客に持つことで知られる大物代理人リッチ・ポールと新たに契約を交わしたとアンドリュース記者は伝えている。
『ESPN』の取材に対し、ボールは「自分のキャリアは、自分で導いていきたい。自分の意思で代理人を選ぶのは、そのプロセスの最初のステップだ。この選択は自分にとって簡単であり、正しいタイミングでの決断だった」と語っている。 アンドリュース記者は、ボールが来シーズンの目標としてプレイオフ進出を掲げ、さらに個人としては「MIPは自分にとって達成できるゴールになると思う」と意気込みを見せたとしている。 ボールと言えば、自由奔放な発言をする父ラバーの存在がNBA入り当初は注目を浴びていたが、今回のエージェント契約はその父親から自立したという意味もあるようだ。 「このリーグに入った頃、父はすべてをコントロールしていたと思う。ただ、その時の僕は18歳、19歳の子供だった。今は22歳となり、自分の家族を持つようになった。父にとってもすべてを手放し、僕が自立した男になるのを見守る時が来たんだ」 ボールは、ときに父親と衝突することもあったが、今は良好な関係だと明かしている。 「僕たちの間には何度かいざこざがあったけど、今は丸くおさまった。息子が成長することで、父親と衝突することはあるし、僕たちも1年半くらいはそうだった。でも今は何も問題ないよ」 昨オフにロサンゼルス・レイカーズからペリカンズに加入したボールは今季、平均11.8得点、7.0アシスト、6.1リバウンド、FG成功率40.3%、3ポイント成功率37.5%を記録。来季MIP賞を受賞するようなステップアップを果たせれば、ペリカンズのプレイオフ進出の可能性は高まるはずだ。