マイアミ・ヒートのアンドレ・イグダーラは、リーグトップクラスの守備職人として知られる。そんな百戦錬磨のベテランは、“ステフィン・カリー・キラー”として元同僚の名前を挙げている。 歴代最強シューターとも言われるカリーは、ハーフコート付近からもロングレンジ3ポイントを決めてしまうほど、対戦相手にとって止めるのは容易ではない。しかし、優勝3回、ファイナルMVP1回、2014年にはオールディフェンシブ1stチーム選出歴もあるイグダーラは『The Bill Simmons Podcast』に出演した際、このようなコメントを残した。
「ステフ・カリーを上手く守っていた男がいる。ステフはそれでも得点を決めていたけど、“対ステフ”でベストのディフェンダーだ。KD(ケビン・デュラント)とさえマッチアップしていた。KDを40分間守った時、思わず『すげぇ』と声が出たよ。まあ、もともとチームメイトだったからすでに知っていたんだけどね。(男の名前は)ドリュー・ホリデーだ」 ホリデーは2009年のドラフト1巡目17位指名でUCLAからフィラデルフィア・76ersに入団。イグダーラとは3年間にわたってバックコートのコンビを組んだ。2013年にニューオーリンズ・ペリカンズへ移籍し、2018年にオールディフェンシブ1stチーム、2019年に同2ndチームに選出。今季MIPに輝いたブランドン・イングラムやザイオン・ウィリアムソン、ロンゾ・ボールら若手を陰で支えており、イグダーラもその実力を高く評価する。 「ドリュー・ホリデーはこれまでに最優秀守備選手に2、3回は輝いているべきだった。毎年(オールディフェンシブ)1stチームに選ばれるべきだ。彼は決して正当な評価を得られていない」 来季、ペリカンズ対ウォリアーズの一戦においては、ホリデーとカリーのマッチアップに注目するのも一興だろう。