日本時間9月5日(土)午前10時、ヒューストン・ロケッツとロサンゼルス・レイカーズのウェスタン・カンファレンス準決勝が開幕する。プレイオフで両者が対戦するのは2009年以来。その時はレイカーズが4勝3敗でロケッツを退けたが、果たして今回はどのような戦いが見られるのか。ここではシリーズの行方を左右するポイントを3つ紹介する。
このシリーズで注視したいのが、どちらの「第3スコアラー」が機能するかだろう。ここではロケッツのエリック・ゴードン、レイカーズのカイル・クーズマに焦点を当てたい。ゴードンはシュートこそ不安定(FG成功率40.5%、3ポイント成功率25.0%)だったが、プレイオフの7試合中6試合で15得点以上を記録するなど、平均18.1得点とまずまずのプレイを披露。ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックが仕掛けるスペースを作るべく、このシリーズでも同様の活躍が求められる。一方のクーズマはプレイオフ5試合で2桁得点がわずかに2度と少し調子が下降気味。だが、クーズマが15得点以上した試合はレギュラーシーズンも含めて20勝6敗と高い勝率を誇るだけに、このシリーズでの復調に期待が懸かる。
ロケッツを語る上で外せないのが3ポイントシュートだろう。身長201cmのロバート・コビントンをセンターとして起用するスモールラインアップを駆使し、オープンであれば3ポイントを躊躇なく打ってくる。プレイオフでも7試合で、出場チーム中1位の平均51本を放っているが、成功率は12位(35.9%)とイマイチ。しかし、4割以上を決めた試合では今季16勝無敗と負け知らずで、レイカーズとのシリーズでも長距離砲を効率よく決められるかが大きなテーマとなる。
レイカーズがこのシリーズを勝ち抜くには2大スターの一角、アンソニー・デイビスの活躍がポイントとなる。プレイオフ1回戦のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では1試合平均29.8得点と得点源として存在感を発揮。ビッグマン不在のロケッツに対して今季は2試合でFG成功率65.5%を記録するなど個人的な相性も良いだけに、サイズを生かしてインサイドを支配したい。