再建中のニックス、今オフにラプターズのフレッド・バンブリート獲りに名乗りか

トロント・ラプターズはブルックリン・ネッツとのプレイオフ1回戦で4連勝を飾り、カンファレンス準決勝進出と史上8チーム目のリーグ2連覇に向けて好スタートを切った。昨季の優勝メンバーからカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ダニー・グリーン(ロサンゼルス・レイカーズ)と中核が抜けながら、今季健闘を見せる原動力の一人がNBA4年目のフレッド・バンブリートだ。シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる26歳の司令塔に、同地区のニューヨーク・ニックスが目を光らせているという。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、ラプターズは慰留する意思がある一方で、他球団がバンブリートの獲得を狙っているという。 「バンブリードは完全FAで、関係者によれば新たな契約を結ぼうと手を挙げるチームは複数ある。デトロイト(ピストンズ)、ニューヨーク(ニックス)、フェニックス(サンズ)は新天地候補になると見られている」 ニックスは昨夏、ケビン・デュラントやカイリー・アービング(ともにブルックリン・ネッツ)、ケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)ら大物FAの獲得にことごとく失敗。今季も21勝45敗でカンファレンス12位に沈み、7シーズン連続で負け越しと低迷が続いている。

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ポイントガード(PG)の陣容に目を移すと、今季36試合に先発して平均10.0得点、7.2アシストを記録したエルフリッド・ペイトンのほか、フランク・ニリキナ、デニス・スミスJr.がいるが、強豪チームのスターたちに比べると実力差は否めない。サラリーキャップの空きは十分あり、補強候補の一人にバンブリートが挙がっているようだ。 一方で、『SNY』のダニー・アブリアーノ記者は、ニックスが今年のドラフトでPGのキリアン・ヘイズやコール・アンソニー、ラメロ・ボールらを指名候補としてリストアップしていることを指摘。8位指名権でどの選手を獲得できるかも、バンブリート獲りの動きに影響を及ぼしそうだ。 ドラフト外から這い上がり、3年目の2018-19シーズンにリーグ屈指のシックスマンに成長して今季は先発にまで登り詰めた叩き上げのバンブリード。ネッツとのプレイオフ1回戦ではシリーズ平均21.3得点、7.8アシストと2部門でチームトップを記録し、フランチャイズ史初のスウィープ勝ちに大きく貢献した。

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