ケビン・デュラントは今季開幕前にブルックリン・ネッツへ移籍したが、右足アキレス腱断裂のリハビリにより、新天地1年目は全休に終わった。来シーズンはついにカイリー・アービングとの強力デュオがベールを脱ぐことになるが、これまでの経験からフィットに問題はないと言う。 2人のケミストリーは未知数な部分も多いが、デュラントはオクラホマシティ・サンダー時代のラッセル・ウェストブルック(現ヒューストン・ロケッツ)、ウォリアーズ時代のステフィン・カリーというポイントガード(PG)と一緒にプレイした経験により、すでに準備はできていると、『Tea With A & Phee podcast』で語った。
「スコアラーは、(チームの)PGに依存するところが大きい。だから、常にPGと良い関係を築かないといけない。ラスとステフは、まったく違うタイプのPGで、パーソナリティーも異なる。僕はスコアラーとしてプレイする完璧な方法を学んだ。ラスはインサイド(に切れ込むタイプ)のプレイヤー、ステフはアウトサイドのプレイヤーだ。そして、ほぼすべてができるカイリーとコンビを組むことになった。3ポイント、ミドルレンジ、ゴール下でプレイする準備はできている。僕たち(ネッツ)には多くのオフェンスの選択肢があって楽しみだよ」 2016年に移籍したゴールデンステイト・ウォリアーズでリーグ優勝2回、ファイナルMVP2回を手にしたデュラントは、昨年のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱断裂の重傷を負ったなかで、ネッツと4年総額1億6400万ドル(約174億円)で契約。一時はシーズン中の復帰も囁かれたが、結局リスクは冒さず、今季は1試合も出場しなかった。 ネッツは今季デュラントが全休し、司令塔のアービングが右肩の故障で20試合しか出場できなかったなかでも、カンファレンス7位(35勝37敗)でプレイオフに進出する奮闘を見せた。戦力が揃う2020-21シーズン、デュラント&アービングのデュオを含めて侮れない存在となりそうだ。