マイアミ・ヒートは、8月22日(日本時間23日)に行われたインディアナ・ペイサーズとのプレイオフ1回戦第3戦を制し、シリーズ3連勝でカンファレンス準決勝進出に王手をかけた。エースのジミー・バトラーは、勝利の立役者となったバム・アデバヨを称賛している。 ヒートは前半に最大20点差をつけてペイサーズを圧倒したが、第3Q(クォーター)に20対34と猛反撃を受けて勝負は最終Qへ。2点差まで詰め寄られるなか、バトラーが第4Qだけで9得点、アデバヨも同11得点を挙げ、124対115で逃げ切った。ヒートはバトラー、アデバヨ、ゴラン・ドラギッチ、タイラー・ヒーローが20得点以上を記録したが、『NBA.com』のセクー・スミス記者によれば、プレイオフで4人が20得点以上をマークしたのは2012年のNBAファイナル以来、球団史上2回目だという。
エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は22得点、11リバウンド、5アシストの活躍を見せたアデバヨについて、「勝負どころで攻守に大きな働きを見せた。特にリバウンドとフリースローだ。リバウンドと守備はユドニス(ハスレム)のようだった」と、チーム一筋17年目のベテランを引き合いに出して称えた。 また、エースのバトラーも23歳のアデバヨがチームの中核を担っていると見解を示している。 「バムは自分がリーグにおいてトッププレイヤーの一人だと理解している。彼はハードに戦い、ゲームを学び続けているから、成長し続けている。彼はこのチームのハート&ソウルで、俺たちを前進させる存在だ。彼がコートのいるのといないとでは攻守両面で大きな違いがある。自分の仕事をして勝利に導いている」 第2戦では7得点、5リバウンドと平凡な数字に終わっていたアデバヨは、「僕はディフェンダーとして、エナジーガイとして、リーグに入った。シュートを失敗してオフェンスが良くない時は、自分のディフェンスと奮闘に懸けている」とポリシーを口にしている。 バトラーだけでなく、アデバヨが“第2の男”として威力を発揮している今のヒートを止めるのは、相手にとっても簡単なミッションではないだろう。