8月22日(日本時間23日)、NBAが2019-20シーズンのNBA最優秀コーチ賞に、トロント・ラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)が選出されたことを発表した。 NBAのHCとしてデビューした昨季よりラプターズの指揮を執るナースHCが、同賞を受賞するのは初めて。NBA直轄の下部リーグであるGリーグのアイオワ・エナジーを率いた2010-11シーズンにGリーグ最優秀コーチ賞に輝いており、NBAとGリーグで最優秀コーチ賞の選出歴を持つ史上初のHCとなった。
ラプターズは昨季フランチャイズ初のリーグ優勝を達成するも、それに大きく貢献したカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)とダニー・グリーン(ロサンゼルス・レイカーズ)が昨オフに移籍。今季開幕前は苦戦することが予想されたが、ナースHCがチームをしっかりまとめ上げ、リーグ屈指の守備力を武器にシーズンが中断した3月11日(同12日)時点で、昨季と同じ46勝18敗の好成績をマークしていた。 100人のスポーツ記者と放送関係者による投票で、90票もの1位票を集めたナースHCは合計で470ポイントを獲得。過去2度最優秀コーチ賞に輝いているマイク・ブーデンホルザーHC(ミルウォーキー・バックス)が147ポイントで2位、134ポイントだったビリー・ドノバンHC(オクラホマシティ・サンダー)が3位に入った。 ラプターズで最優秀コーチ賞に輝いたのは、2006-07シーズンのサム・ミッチェル、2017-18シーズンのドウェイン・ケイシー(現デトロイト・ピストンズHC)次いで3人目となる。 イースタン・カンファレンスの第2シードとしてプレイオフを戦っているラプターズは、ネッツ相手にシリーズ3連勝を飾り、1回戦突破に王手をかけている。