プレイオフ1回戦展望:ウェスタン・カンファレンス編【プレイオフ開幕ガイド】

NBAは8月17日(日本時間18日)からいよいよプレイオフが開催される。フロリダ州オーランドでの集中開催により、ホームコート・アドバンテージがないなど従来とは異なる環境下での戦いとなるが、果たしてファイナルに進出するのはどのチームなのか。ここではウェスタン・カンファレンスのプレイオフ1回戦を展望する。

ロサンゼルス・レイカーズ(第1シード) vs ポートランド・トレイルブレイザーズ(第8シード)

カンファレンス首位のレイカーズに対し、史上初のプレイイン・ゲームを勝ち上がって勢いに乗るブレイザーズが下剋上を狙う。レブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス(平均51.4得点)、デイミアン・リラード&CJ・マッカラム(平均52.2得点)の攻撃力はほぼ互角。背骨にひびが入った状態で戦い続けているマッカラムの体がどこまで耐えられるかは、ブレイザーズにとって命運を握るポイントだ。 もう一つの鍵は“第3の男”の活躍だろう。レブロンは「クーズ(カイル・クーズマ)が良いプレイをしないと俺たちはチャンピオンシップを勝ち獲れない。彼はチーム3番目の選手になる必要がある」と、今季伸び悩んだクーズマに期待を寄せた。一方のブレイザーズでは、ユスフ・ヌルキッチとザック・コリンズの働きも重要だが、やはりベテランのカーメロ・アンソニーがその存在にあたる。同期のレブロン相手に意地を見せることができれば、レイカーズにとっても侮れないシリーズになるはずだ。 ■今季の直接対決 2019年12月6日:レイカーズ(136) vs ブレイザーズ(113) 2019年12月28日:レイカーズ(128) vs ブレイザーズ(120) 2020年1月31日:ブレイザーズ(127) vs レイカーズ(119)

ロサンゼルス・クリッパーズ(第2シード) vs ダラス・マーベリックス(第7シード)

レギュラーシーズンはクリッパーズの3戦全勝だったシリーズのキーワードは、「ドンチッチ対策」と「カワイ・レナード&ポール・ジョージ対策」だ。マブズの絶対的エースであるドンチッチについて、敵将のドック・リバースHC(ヘッドコーチは)「ジェイソン・キッドのパスとラリー・バードの得点能力を持っている」と警戒する。もっとも、クリッパーズにはレナード、ジョージ、マーカス・モリスなどペリメーターの守備に定評のある選手がずらりと揃う。ドンチッチとしても、厳しいマークを覚悟して冷静に対処しなければならない。 一方で、マブズにとって悩みの種となるのが、どうやってレナードとジョージを守るかだ。平均失点はリーグ16位タイ(112.1)と中位レベルで、クリッパーズのようなストッパーはいない。セス・カリーやティム・ハーダウェイJr.らはミスマッチのため、クリスタプス・ポルジンギスやマキシ・クレーバーのカバーは必須になる。 ■今季の直接対決 2019年11月26日:クリッパーズ(114) vs マーベリックス(99) 2020年1月21日:クリッパーズ(110) vs マーベリックス(107) 2020年8月6日:クリッパーズ(126) vs マーベリックス(111)

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デンバー・ナゲッツ(第3シード) vs ユタ・ジャズ(第6シード)

シリーズ最大の見どころは、“ポイントセンター”として攻撃を司るナゲッツのニコラ・ヨキッチと、最優秀守備選手賞に2回輝いたジャズのルディ・ゴベアのセンター対決だ。ナゲッツの攻撃の多くはヨキッチを経由する。“試運転”とはいえシーディングゲーム初戦ではポイントガードに入ったビッグラインナップも採用した。マッチアップの主導権を握ったチームが優勢にゲームを進めるのは間違いないだろう。 ボヤン・ボグダノビッチが右手首の手術で不在のジャズは、ジョー・イングルズがその穴を埋めていたが、初戦を前に先発ポイントガードのマイク・コンリーが出産に立ち会うために離脱。一方ナゲッツも、スターターのウィル・バートンとギャリー・ハリスがシーディングゲームで1試合もプレイしていない。第2のオプションであるジャマール・マレーもハムストリングに不安を抱えており、攻撃の停滞をいかに回避するかが重要なポイントだ。 ■今季の直接対決 2020年1月30日:ジャズ(100) vs ナゲッツ(106) 2020年2月5日:ナゲッツ(98) vs ジャズ(95) 2020年8月8日:ジャズ(132) vs ナゲッツ(134)

ヒューストン・ロケッツ(第4シード) vs オクラホマシティ・サンダー(第5シード)

昨オフに交換トレードとなったラッセル・ウェストブルックとクリス・ポールの両ポイントガードがいきなり1回戦で激突する。ただし、肝心のウェストブルックが右足大腿四頭筋の肉離れでシリーズ序盤を欠場することが濃厚で、ロケッツにとっては最大の懸念材料。マッチアップは昨季まで同僚だった「ジェームズ・ハーデン対クリス・ポール」となりそうだ。 ロケッツは今季途中、身長201cmのロバート・コビントンがセンターを務めるスモールボールに舵を切った。今季リーグ2位の3ポイント成功数(1126本)を記録した長距離砲が炸裂すればゲームプラン通りに試合を進められるが、ダニーロ・ガリナーリ(208cm)やスティーブン・アダムズ(213cm)にミスマッチを突かれると苦しい展開になる。ウェストブルックが復帰するまで、しっかりとシリーズの望みをつないでおきたい。 ■今季の直接対決 2019年10月28日:サンダー(112) vs ロケッツ(116) 2020年1月9日:ロケッツ(92) vs サンダー(113) 2020年1月20日:サンダー(112) vs ロケッツ(107)


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