ヒューストン・ロケッツは今季、大黒柱のジェームズ・ハーデンを中心に1994-95シーズン以来の優勝を目指している。現役時代に“神様”マイケル・ジョーダンの相棒として2度の3連覇を経験したスコッティ・ピッペンは、ロケッツをチャンピオン候補の一つと考えているようだ。 『ESPN』の番組『The Jump』に出演したピッペンは、控えガードのオースティン・リバースが「ロケッツは3~4チームある優勝候補の一つ」と発言したことを受けて、「ロケッツは正当なタイトルコンテンダーだと思いますか?」と問われると、「彼(リバース)に同意しないといけない」と自身の見解を述べた。
「私はタイトルコンテンダーにもう何チームか加えるだろう。なぜならシュートアウト(打ち合いの決戦)の様相を呈するからだ。限られた条件のなかで、一緒にプレイするリズムを見つけ、良いバスケットボールをしないといけない。すぐにギアを上げられるチーム、ロケッツは(対戦相手にとって)厄介な存在になるチャンスがあると思う」 ロケッツは今季、絶対的エースのハーデンは平均34.4得点、6.4リバウンド、7.4アシスト、新加入のラッセル・ウェストブルックも平均27.5得点、8.0リバウンド、7.0アシストを記録し、リーグ随一のバックコートコンビとして君臨。チームも新型コロナウイルスによるリーグ中断までカンファレンス6位(40勝24敗)につけていた。 オーランド入りが遅れていたハーデンはすでにチームに合流。コロナ感染が発表されたウェストブルックも間もなくウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内の“バブル”(隔離地域)に到着するとされている。 二枚看板の合流後に急ピッチでチームを仕上げなければならないが、ピッペンの言うすぐに勢いに乗れるかという面では、シーズン途中に3ポイントシュートを主体としたスモールボール路線に切り替えたことがプラスに働く可能性は十分あるだろう。 名センターのアキーム・オラジュワンを中心にリーグ2連覇を果たしてから25年、ロケッツはフランチャイズ史上3度目のタイトル獲得を懸けて再開されるシーズンに臨む。