ユタ・ジャズで活躍するオーストラリア出身のジョー・イングルズは、バスケットボールIQの高い選手として知られている。2018-19シーズンまでジャズのアシスタントコーチ(AC)を務めていたアントニオ・ラング氏(現クリーブランド・キャバリアーズAC)によると、イングルズは「戦術やセットプレイを一度聞いただけで完璧に覚える」のだそうだ。 そんな“頭脳派”のイングルズが、7月30日(日本時間31日)のシーズン再開前に各チームが3試合ずつ行うスクリメージ(練習試合)の重要性を説いた。19日(同20日)の会見でイングルズが語った内容を、『Deseret News』のサラ・トッド記者が伝えている。
「(スクリメージでは)とにかくコート上でプレイしてゲーム感を取り戻し、新しい戦術を体に覚えさせ、今までやってきたプレイを再確認することが重要だ。ここ(オーランドのバブル)の練習場でチーム練習をしているが、チームメイト同士でスクリメージをするのと、他チームとスクリメージをするのは全くの別物だ」 「他チームと対戦することで、どんな戦術が機能して、どの戦術が使えないのかが見えてくる。特にジャズはボヤン(ボグダノビッチ)が再開後のシーズンを欠場(シーズン中断中に手首を手術)するので、彼抜きでプレイする方法を新たに見つけ出す必要がある。3試合のスクリメージは、そのための良い練習期間になる」 22日(同23日)から始まるスクリメージでは、チーム2位の平均得点(20.2)を記録していたボグダノビッチが抜けた穴を埋めるため、クイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)が考案した新たな戦術にも注目したい。 ジャズのスクリメージは、23日(同24日)にフェニックス・サンズ戦、25日(同26日)にマイアミ・ヒート戦、27日(同28日)にブルックリン・ネッツ戦が予定されている。 ウェスタン・カンファレンス4位(41勝23敗)のジャズは、シーズンが再開する30日(同31日)にニューオーリンズ・ペリカンズと対戦する。