ポートランド・トレイルブレイザーズは、ユスフ・ヌルキッチ、ザック・コリンズと故障離脱していた2人のビッグマンが復帰してリーグ再開に臨む。ヌルキッチは昨シーズン終盤となる19年3月下旬、コリンズは今季序盤の19年10月下旬以来の実戦となる。平均二桁得点、二桁リバウンドを計算できるヌルキッチ、伸び盛りの注目株コリンズと、ビッグマンの序列ではチームトップ2と言える2人の合流はブレイザーズにとって大きなプラスとなるのは間違いない。 『ESPN』のロイス・ヤング記者によると、チームの大黒柱であるデイミアン・リラードは、「彼らは素晴らしい状態に見えた」と、両ビッグマンの調整はうまくいっていると語っている。
「2人ともフィジカルにプレイし、ゴール下での動きも良かった。何かを気にしているように見えなかったし、気分よくプレイしている感じだった」 さらにリラードは、2人の復帰による効果を次のように見ているという。 「彼らと一緒にプレイできることで可能となる攻守の両方における戦い方を楽しみにしている。ピック&ロールをより高い位置で仕掛けられるし、相手ボールに対してよりプレッシャーをかけていける。これまでのシーズンと比べてリバウンドはかなり良くなるだろう。また、2人ともパスに優れている。彼らがコートに戻ってきた姿を見るのは楽しいよ」 ただ、ビッグマンが待望の復帰を果たす一方、懸念材料もある。シーズン途中にサクラメント・キングスから加入し、21試合に先発していたトレバー・アリーザが家庭の事情で再開シーズンに参加しないからだ。 アリーザの代わりに先発スモールフォワード(SF)を担うのは、これまでパワーフォーワードで先発していたカーメロ・アンソニーになると予想する声もある。もともと、アンソニーはSFが本職であり、リラードも「メロ(アンソニー)が3番(SF)でプレイする姿を想像できる。僕とCJ(マッカラム)以外はビッグラインナップとなるかもしれないね」と違和感はないようだ。 リーグ屈指のスコアリングガードであるリラード、マッカラムのコンビに、アンソニー、コリンズ、ヌルキッチのラインナップは、他チームの脅威となる可能性を秘めている。