サンアントニオ・スパーズのパティ・ミルズが、7月末から再開するシーズンへ参加し、そこで発生するサラリーのすべてを黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える「Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)」運動の支援団体に寄付すると、『AP通信』が報じている。
報道によると、オーストラリア出身のミルズは、同国における人種差別改善運動への支援として、シーディングゲーム(再開後の8試合)に出場することで得られる約100万ドル(約1億700万円)のサラリーを「Black Lives Matter Australia」を含む3つの慈善団体に寄付するという。 2009年にポートランド・トレイルブレイザーズでキャリアをスタートさせた31歳のベテランポイントガードは、母国であるオーストラリアリーグと中国リーグを渡り歩いた後、2011-12シーズン途中にスパーズへ入団。NBAでは通算668試合に出場し、平均8.7得点、1.7リバウンド、2.3アシストを記録している。 スパーズのバックアップガードとして約8年間チームに貢献してきたミルズは今季、63試合に出場し、キャリアハイとなる平均11.7得点、1.6リバウンド、1.8アシストをマーク。現在ウェスタン・カンファレンス8位(32勝33敗)のメンフィス・グリズリーズを4ゲーム差で追う同12位(27勝36敗)のスパーズは、再開されるシーズンで実現すればリーグ新記録となる23年連続のプレイオフ進出を目指している。