ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、リーグ再開に向けて気合を入れ直している。『AP通信』は7月6日(日本時間7日)、リラードが「俺たちにはのんびりしている時間はない」と語ったと報じている。 「物事を理解しようとするための時間はなく、積極的かつアグレッシブにやっていくしかない。もし失敗したらそれまで。少なくとも精神面で徐々に慣れていくような余裕はないんだ」
新型コロナウイルスの感染防止対策による自粛期間中、リラードの従兄弟で彼の個人シェフを務めていたブランドン・ジョンソン氏が急死。この悲しみを乗り越えられたのは家族の支えによるものだったと続ける。 「まるで朝に起きて、晴れた日でなかったら嫌な気分になるようなものだ。これを乗り越えられたのは、たくさんの家族が周りにいたからだ。間違いなくタフな数か月だった」 また、リラードはディズニー・ワールド・リゾートでの隔離開催においても「安全のために守らなければいけないことがたくさんあり、例え公共の場に出なくともバブルの中で感染が広がる可能性があると感じている」と、感染リスクはあると考えているという。そのため、できるだけ外出を控える考えだ。ブレイザーズを支える大黒柱は、一都市集中開催という特殊な状況においてもプレイに専念できる環境作りの準備を進めている。 「だから僕にとっては、『練習は何時か、ウェイトルームには何時に入ればいいか。シュートは何時から打てるのか、ゲーム当日の計画は?』といったことを気にするだけだ。プレイステーション3と4、それに音楽のスタジオ機材、ノートパソコン、本を持ちこんで、ホテルの部屋でくつろぐつもりだ」 現在、ブレイザーズは29勝37敗とウエスタン・カンファレンスで8位のメンフィス・グリズリーズから3.5ゲーム差の9位につけている。そのあとにはニューオーリンズ・ペリカンズとサクラメント・キングスが28勝36敗と続いており、8位と4ゲーム差以内での9位に入り、プレイオフ最終枠を決めるプレイイン・トーナメントに進出するのにも激しい戦いを勝ち抜く必要がある。