新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズン中断や、再開後の特殊な状況(オーランドでの集中開催や不参加選手)があるため、2019-20シーズンのチャンピオンには“アスタリスク(星印)”が付くという意見も多い。しかし、リーグ最高勝率でシーズン再開を迎えるミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボやマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)は、そう考えていないようだ。 6月30日(日本時間7月1日)の電話会見でアデトクンボとブーデンホルザーHCが語った内容について、『CBS Sports』のジャック・マローニー記者が以下のように伝えている。 再開後のシーズンについて、アデトクンボは精神面での負担が大きいと考えているようだ。
「メンタルの面が大きな要素になると思っている。僕たちは3カ月間も家族に会うことができず、観客のいないコートでプレイする。これは、かなりの精神力を必要とするだろう。自分を奮い立たせる必要があるはずだ。多くの人々が『今シーズンの優勝には星印が付く』と言っているが、僕は、今シーズンのチャンピオンは史上最もタフなチームになると思う。なぜなら、今の状況は本当に難しいからだ。これ以上のことを望む人たちは、自分でやることを想像してみてほしい」 同じく、ブーデンホルザーHCも、今年のチャンピオンは特別だという考えを示した。 「今シーズンの経験を経たチャンピオンは、かつて無いほど価値がある特別なチームになるはずだ。優勝のためのセオリーがいくつかあると考えられているが、実際には様々な不確定要素が発生するため、決して思い通りにはならない。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大や社会情勢といった特殊な状況を経た22チームが優勝を競う。だから、今年の優勝は今まで以上に特別で意味があると、私は思っている。誰がなんと言おうとも、全てのチャンピオンは素晴らしく、意味のある存在だ」 すでにプレイオフ進出を確定させているバックスは、リーグ全体1位の53勝12敗でオーランドに乗り込む。