ニューオーリンズ・ペリカンズの大型新人ザイオン・ウィリアムソンは右膝の半月板損傷を乗り越えてデビューを飾り、平均23.6得点、6.8リバウンド、2.2アシスト、0.8スティール、0.5ブロック、シュート成功率58.9%とドラフト全体1位指名に値する活躍を見せている。同僚から見ても、潜在能力、人間性ともにスーパースターとなるにふさわしいという。 キャリア14年目、これまでグラント・ヒルやドワイト・ハワード、クリス・ポール、ブレイク・グリフィンらスターとプレイしてきた熟練シューターのJJ・レディックは、『The Ringer』の『The Bill Simmons Podcast』に出演した際、ホストを務めるアナリストのビル・シモンズ氏からザイオンの印象を訊かれてこのように答えている。
「第一印象は、若くして有名で、あんなに冷静で考えがしっかりとした19歳に会ったことがないと思った。ザイオンはクソ野郎じゃないし、自惚れてもいない。彼にとって一番重要なのは、正しい成長の仕方を習得すること。その道を進んでくれるのは間違いないよ」 デューク大出身という共通点を持つレディックは、チームメイトになるまで“後輩”ザイオンと面識はなかったが、良い評判は耳に入っていた様子。そして実際に対面し、その振る舞いやキャラクターに感心させられたという。 「そのキャリアを考えると嫉妬してしまうくらいだよ。能力を最大限に発揮することができれば、殿堂入り、オールNBA、MVP……、僕が成し遂げられないようなことをすべてできるのは確実だからね」 プレシーズン中に右膝の手術を受けて開幕44試合を欠場したザイオン。1月22日(日本時間23日)のサンアントニオ・スパーズ戦で待望のNBAデビューを飾ると、2003年のカーメロ・アンソニー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)を抜き、10代の選手としてNBA史上初となる「10試合連続20得点超え」を記録するなど、ドラフト2位のジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)に負けないパフォーマンスを披露してきた。新型コロナウイルスの影響でリーグ中断となってしまったが、チームもプレイオフ最終スポットの8位グリズリーズとは3.5ゲーム差の10位(28勝36敗)まで順位を上げた。 同僚レディックの期待通り、ザイオンは歴代のレジェンドたちに肩を並べることができるのか。