フレッド・ホイバーグHC(ヘッドコーチ)を解任したシカゴ・ブルズは、ジム・ボイラン新HCのやり方に適合しようとしている最中のようだ。 Yahoo SportsとESPNが、ブルズに生じたある問題についてリポートしている。 ボイランHCは、現地12月8日のボストン・セルティックス戦で56点差という球団史上最多得点差で敗北した翌日にチーム練習をすることを決めた。この緊急招集に対し、ブルズの選手たちは困惑した。なぜなら、通常、バック・トゥー・バック(2日連続で試合があること)の翌日はオフになるからだ。Yahoo Sportsのビンセント・グッドウィル記者とクリス・ヘインズ記者によると、数名のブルズの選手は「ボイランHCが過剰な練習を強要した」とNBPA(NBA選手協会)に通報したそうだ。 ブルズの状況について、グッドウィル記者とヘインズ記者は、更に以下のように続けている。 「ホイバーグHCが解任された翌週、ボイランHCは2時間半の練習を1週間の間に3回行った。その練習は、スプリント走や軍隊式の腕立て伏せなど、かなり強度の高い内容だったそうだ。そして、バック・トゥー・バックの翌日にも練習を行ったことを受け、数名のブルズの選手が選手協会に相談を持ちかけたとのことだ。ボイランHCは、大敗を喫したセルティックス戦で2度に渡ってコート上の5人全員を揃って交代させるなど、選手にかなり厳しく接しているようだ。この試合の前半、17対0になった段階で5人全員を交代させるのは納得できる。しかし、後半に5対3のランをされただけで5人全員を交代させた時は、選手たちはさぞかし恥ずかしい思いをしたことだろう。その試合の翌日に急きょチーム練習が行われたのは、選手にとっては追い討ちのようなものだった。」 ESPNのマリカ・アンドリュース記者によると、そのチーム練習の前に、ザック・ラビーンとジャスティン・ホリデーがチームメイトを集めて2時間のミーティングをしたそうだ。 新人のウェンデル・カーターJr.は、そのミーティングの様子を以下のようにコメントしている。 「俺たちはお互いに率直に話すことができた。」 更にその翌日、ボイランHCは、選手が練習を拒んだという報道について以下のように反論した。 「選手が練習を拒んだというのは誤報だ。2〜3人の選手が、過密スケジュールの後の練習を『過剰な練習だ』と思ったに過ぎない。私は、『君たちの疲労の状態を管理しながら練習を組み立てる』と彼らに伝えたが、彼らは納得してくれなかった。そこで私は『私はチームにとって最善の策を講じているのだから、君たちは私を信じないといけない』と彼らを説得したんだ。」 6勝21敗からの巻き返しを狙うブルズだが、緊急チーム練習翌日の同10日に行われた試合も89対108でサクラメント・キングスに大敗を喫している。