グリズリーズがベテランのジョアキム・ノアと契約

2014年に最優秀守備選手賞を受賞し、オールスター出場経験もあるベテラン・センターのジョアキム・ノアがNBAに帰ってくる。 The Athleticのシャムス・シャラニア記者によると、メンフィス・グリズリーズが、ベテラン最低保証年俸額でノアと1年契約を結んだようだ。ノアは現地12月2日にメンフィスに飛び、今週の早い段階にチームと契約を結ぶとのことだ。 ノアは、今年10月中旬にニューヨーク・ニックスから解雇されていた。彼には、2年で合計3780万ドル(約42億円)という巨額契約が残っていた。 昨シーズン、当時ニックスのヘッドコーチだったジェフ・ホーナセック氏と口論になったノアは、その衝突以降はチームに帯同しなかった。その時点で、彼は7試合にしか出場していなかった。ニックスは、デイビッド・フィズデール新HC(ヘッドコーチ)の下でもノアをプレーさせないことを早々に決めていたため、長い間彼のトレードを画策していた。ニューヨーク出身のノアは、ニックスと契約した2016年の最初の試合で、マジソンスクエア・ガーデンの観客からスタンディング・オベーションの大歓迎を受けていた。彼はフロリダ大時代に2回NCAAを制しているが、その時の選手紹介では、大学名ではなく「ヘルズキッチン(彼の出身地)出身のジョアキム・ノア」とアナウンスされた。ノアは、2007年のNBAドラフト1巡目全体9位でシカゴ・ブルズに指名された。ブルズ時代、彼は自身にとって最高のキャリアを過ごしており、2014年には最優秀守備選手賞の受賞とファーストチーム・オール・NBA入りを同時に達成している。だが、当時ニックスの球団社長だったフィル・ジャクソン氏がノアと4年7200万ドル(約82億円)もの巨額契約を結んだ時、ノアは既に怪我に悩まされ始めていた。ニックスに移籍した初年度の2016-17シーズンの2017年3月に、彼はNBAが規定する薬物規則に抵触して20試合の出場停止を言い渡され、その出場停止処分は2017-18シーズンにも持ち越された。出場停止が解除されて以降も、彼は期待通りのプレイができず、満足な出場時間を得られなかった。そして、現地1月23日の対ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で僅か4分間の出場に終わった試合後、彼はホーナセック氏と口論を繰り広げたそうだ。ニックスでのノアの成績は1試合平均4.5得点7.9リバウンドという寂しい内容だった。今シーズン、ノアに支払われる1860万ドル(約20億円)はそのままニックスのサラリーに計上される。翌シーズン以降は、ニックスはノアの残りのサラリーを複数年に分割して支払うことが可能になる。

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