シーズン中断中のNBAにおいて、現在リーグ最下位に沈むゴールデンステイト・ウォリアーズは、このまま順位に変動がなければ今年のドラフト抽選会で全体1位指名権を獲得する確率が最も高いチームだ。 今年のドラフト組ではセンターのジェイムズ・ワイズマンか、ポイントガードのラメロ・ボールをトップ指名と予想する声が少なくない。しかし、『サンフランシスコ・クロニクル』紙のコナー・ルトゥーノ記者は、たとえ1位指名権を獲得してもウォリアーズがその2人を獲得することはないと見ている。 同氏は、ウォリアーズがトップ指名権を獲得したらまずは指名権のトレードを画策するだろうと指摘。そこでトレードに値するオファーがなかった場合は、ジョージア大のアンソニー・エドワーズを1位で選択すると伝えている。 大学1年のエドワーズは今シーズン、32試合の出場で1試合平均19.1得点、5.2リバウンド、2.8アシストを記録。ワイズマン、ボールと共にドラフトの目玉と評価される196cmのシューティングガードだ。しかしウォリアーズには同じポジションにクレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズという実績十分の2人がいるため、1位指名権を得た場合は下位指名権とのトレードを行い、フォワードのポジションで実力者を獲得するのが理想的だという意見も上がっているようだ。 新型コロナウイルスの感染防止から、今年のドラフトは例年のようなコンバイン、チーム毎のワークアウトなどで各選手の能力をじっくりと精査することが出来なくなる可能性も高い。上位指名権を得たチームにとって、判断材料が乏しいなかで選択をしなければいけない難しい状況となるだろう。