“いぶし銀センター”マーチン・ゴータットが現役引退「燃え尽き症候群」の症状を告白

2月16日(日本時間17日)、NBAで12年間プレイしたポーランド出身センターのマーチン・ゴータットが現役引退を発表した。 2005年のドラフト2巡目57位でフェニックス・サンズに指名されたゴータットは2007年までドイツでプレイし、2007-08シーズンにオーランド・マジックでNBAデビュー。ドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)の控えとしていぶし銀の活躍を見せ、2009年にはNBAファイナルにも出場した。 2010年12月にビンス・カーター(現アトランタ・ホークス)らとともにサンズへトレードされたことを機に先発センターに定着。名司令塔スティーブ・ナッシュとのピック&ロールを武器に、2011-12シーズンには自己最高の平均15.4得点、10.0リバウンドと飛躍を遂げた。2013-14シーズンからはワシントン・ウィザーズでジョン・ウォールとコンビを組んだが、確執が報じられるなど関係悪化が取り沙汰され、2018年夏にロサンゼルス・クリッパーズにトレードされたのち、19年2月に解雇。この1年間は無所属の状態が続いていた。 2018年1月に「来年が俺の最後の年になるかもしれない」と語り、古巣マジックでキャリアを終えたい意向を公表していたゴータットだが、母国ポーランドのニュースチャンネル『TVP Info』で「自分のキャリアを終わらせる時が来た」と現役引退を表明した。この1年間にNBAチームからオファーがあり、今季開幕前にはレイカーズと契約に近づいているとも伝えられていたが、満足のいく契約内容ではなく、最終的に引退する決断に至った。 『TVP Info』によれば、プロ17年を過ごしたゴータットは、バスケットボールに関して「慢性疲労症候群」、一種の「燃え尽き症候群」の症状があったという。引退に際して応援してくれるファンに感謝を述べるとともに、今後は主に慈善活動に取り組んでいくと明かしている。 ゴータットはNBAキャリア12シーズンで通算806試合に出場し、平均9.9得点、7.9リバウンド、1.1アシスト、1.10ブロックを記録。通算9500万ドル(約104億円)を稼いだ。

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