イースタン・カンファレンス4位の好位置につけるマイアミ・ヒートはメンフィス・グリズリーズからアンドレ・イグダーラをトレードで獲得した。2012-13シーズン以来のリーグ優勝に向けて効果的な補強となったが、エースのジミー・バトラーも経験豊富なベテランの加入を歓迎している。 2004年ドラフト1巡目9位指名のイグダーラは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズでNBAキャリアをスタート。その後、デンバー・ナゲッツを経て、2013年夏にゴールデンステイト・ウォリアーズへ渡った。ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)を支えるシックスマンとして、計3度の優勝に貢献。2015年にはファイナルMVPにも輝いた。 今季開幕前にグリズリーズへ放出されたが、優勝を狙えるチームでのプレイを望んでここまで出場がなかったなか、2月5日(日本時間6日)にヒートへのトレードが合意に至った。『ワシントン・ポスト』のベン・ゴリバー記者によれば、同日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦後、エースのバトラーはイグダーラの加入を歓迎したという。 「彼は超スマートだ。彼にできないことはない。僕が彼から学び、みんなが彼から学べば、勝利レベルのメーターは上がっていくだろう」 当初、ヒートはジャスティス・ウィンズローがイグダーラの交換候補に挙げられていたが、『ESPN』によれば最終的にディオン・ウェイターズ、ジェームズ・ジョンソンを加えた3人がグリズリーズ行き。グリズリーズからはイグダーラのほかにジェイ・クラウダー、ソロモン・ヒルがヒート移籍となった。 イグダーラはヒート優勝の“ラストピース”となれるか。