フェニックス・サンズは現地1月24日、敵地でサンアントニオ・スパーズに103-99と競り勝ち、連敗を2でストップした。司令塔リッキー・ルビオは、敵将グレッグ・ポポビッチから「彼はバスケットボールの天才だ」と称賛されている。 ルビオはこの日35分間プレイし、11得点、2リバウンド、2アシスト。チーム最多アシストをエースのデビン・ブッカー(10本)に譲るなど、そこまで際立った数字はない。それでも、34-16と大差をつけて逆転した第2Q(クォーター)の攻撃を牽引。ゴール下でポジションを取ったケリー・ウーブレイJr.へ的確なパスを供給すれば、同Q終了間際にはドライブで相手を引き付けてキックアウトし、ブッカーの3ポイントシュートを演出した。 『マルカ』は、対戦したスパーズのポポビッチHC(ヘッドコーチ)がスペインの司令塔に言及したコメントを紹介。NBA屈指の名将は「コート上のインテリジェンスは群を抜いている」と脱帽したという。 「彼はバスケットボールの天才だ。チームメイトがどこにいるのか把握し、ディフェンダーをコントロールする方法を知っている。素晴らしいパサーでもあり、彼にすべてが委ねられている所以だ」 今季自己ベスト級の平均13.2得点、9.0アシストを挙げているルビオだが、膝と背中の故障で欠場した7試合のチーム成績は2勝5敗(出場時は17勝21敗)。移籍1年目ながら攻守の中心を担っており、モンティ・ウィリアムズHCも全幅の信頼を寄せる。 「リッキーはゲームマネジャーだ。周囲をステップアップさせる。彼が(怪我から)戻ってきてチームを落ちつかせた。すべてをこなすのは、彼にとって大きなプレッシャーだ。彼が上手くプレイできなければチームは停滞し、全員が関与するバスケットボールを見せている時はチーム状態がいい」 2016-17シーズンから3年連続でウェスタン・カンファレンス最下位に沈んだサンズは、現在プレイオフ出場を狙える10位につけている。10年ぶりのポストシーズン進出は、ブッカーらを操る司令塔ルビオの双肩にかかっていると言っていいだろう。