初めまして、オクラホマシティ・サンダー サンダーガールズのKeiです。 NBAダンサーになるまでの経歴は少しユニークかもしれません。3歳から16歳までクラシックバレエを習っていたのですが、20歳までチアの経験はなく、競技大会に出たこともありませんでした。学生時代のほとんどをテニス、ラクロス、陸上などのスポーツをして過ごしました。
「アメリカのチアリーダーってかっこいい!」と憧れを抱くようになったのは中学生の頃。海外のとあるドキュメンタリー番組を見たことがきっかけでした。大学3年生の頃にプロ野球のチアとしてキャリアをスタートし、その後JリーグやXリーグチアの経験を経て、2012-13シーズンにオクラホマシティ・サンダーに合格。2シーズン活動しました。その後は一時引退していのですが、2017年にNBA復帰を決意。バスケ日本代表チアのキャプテンを務めたのち、2018-19シーズンから再びサンダーで活動をはじめ、現在4シーズン目を迎えています。 8年前、ロサンゼルスでサンダーのアウェイゲームを観戦したことがあります。アリーナに向かう電車で出会ったサンダーファンの方は、慣れないアメリカで一人旅をしていた私にとても親切にしてくれました。今でも鮮明に覚えています。そんなファンの方の暖かさと街のコミュニティに魅力を感じた私は、「この街の人たちと一緒にチームを応援したい」と思い、サンダーガールズを目指しました。「オクラホマにはこんな親切な人たちがいて、サンダーはこういったファンに支えられているんだろうな」と感じました。彼らとの出会いが、私が今サンダーガールズとして活動している理由です。 サンダーガールズの活動は、ホームゲームでのパフォーマンスの他に、地域イベントや社会貢献活動、米国内外のプロモーション活動など多岐に渡ります。NBAだからこそできる経験はダンサーとしてはもちろん、人としての成長に繋がり、そのおかげで今の自分があります。日本で生まれて育った私にとって、語学や文化、ダンススタイルに壁があるため、どんな時もプラスαの努力が必要です。時には失敗することもあります。4シーズン目を迎える今も、NBAダンサーとしての活動は決して簡単ではありません。 しかし、挑戦の先には夢を叶えた人だけが見える世界、経験できる世界があります。“Stay brave, don’t fear failure, and try anything that you are passionate about.”これからNBAダンサーを目指される方には、「勇気を持って、失敗を恐れず、自分が情熱を持っているものにはとことん挑戦して欲しい」と伝えたいです。