初めまして! ゴールデンステイト・ウォリアーズ ダンスチームに所属しているNamiです。
私は高校時代の3年間、アメリカンフットボール部のマネージャーをしていました。この活動を通して、次第に本場アメリカの舞台にチアリーダーとして立ちたいという夢を抱くようになりました。大学1年生の時には、日本社会人アメリカンフットボールリーグ・Xリーグのアズワンブラックイーグルスのチアダンスチームに加入。その後、楽天に就職してからもXリーグの鹿島ディアーズ・リクシルディアーズ、一般社団法人オールスタープロチアリーダーズでチアダンスの活動を続け、そして2016年、ニューヨーク・ジェッツ・フライトクルーのオーディションに合格し、NFLチアリーダーとなる夢を叶えたのです。
2018年、NFLチアリーダーとしての2シーズンを終え、日本に帰国しました。結婚を機にチアリーダー・ダンス活動の現役引退を考えましたが、楽天が2017年秋にウォリアーズとのオフィシャルパートナーを発表したことで、「ウォリアーズ ダンスチームでパフォーマンスする」というのが私の新たな目標となりました。ウォリアーズ ダンスチームは、パッションあふれるダンスとシンクロ性で観客を魅了するパフォーマンスが特徴です。同じダンサーとして彼女たちに憧れを抱くまで、時間はかかりませんでした。 2017シーズンのプレシーズンゲームで、曲が途中で途切れるというハプニングがありました。私はその場面をテレビで観ていたのですが、彼女たちは決してハプニングに動じず、1分間無音で踊りきったのです。そんなダンサーたちの姿に、涙が出るほど圧倒されてしまいました。それと同時に「このチームで踊ってみたい。ウォリアーズしか考えれない!」と強く感じるようになったのです。「人生は一度きり。どうしてもチャレンジしたい」と周りに伝え続け、上司や家族の理解を得ることができました。そして2018年にオーディションを受験、無事メンバーの一員となりました。ウォリアーズダンサーとしての活動は、今年で2シーズン目になります。
「失敗を恐れずに行動する」、「常に前向きな姿勢で取り組む」、「周りと比べない」、という3つが私の中にある大事な価値観です。 まず、失敗を恐れず一歩踏み出すこと。夢を叶えるためにはまず行動。行動しなければ、何も始まりません。行動すると失敗することもあるでしょう。私自身、3度目のチャレンジでNFLチアリーダーの座をつかみました。3度のチャレンジを通して、たくさんの経験を積み、大切な繋がりを得ました。次の成功に繋げられれば、「失敗は成功のステップ」に変わるのです。 2つ目はどんなことも前向きな姿勢で取り組むこと。日々の些細なことにも前向きに取り組んでいれば、ポジティブ思考が習慣化されます。そうした姿は、周囲にも良い影響を与え、肝心な時に自分にとってプラスなエネルギーに変わります。オーディションの面接では、チームワークや人間性も審査されます。私自身、一緒に時間を過ごしていて「気持ちいい人」でありたいと常に心がけています。 最後に、周りと比べないこと。アメリカ人は、身長が高くて、手足が長くて、綺麗な方がたくさんいます。私は身長が154㎝しかないので、アメリカに来た当初は周りと比べることが多々ありました。周りと比較していたらキリがありません。人と比べず、自分の強みや自信があるものを最大限に表現することが合格の鍵だと思います。NBAオーディションでは、堂々としたパフォーマンスや立ち居振る舞い、熱い思いが審査員の心を動かします。夢を叶えることは決して簡単ではありませんが、お金には変えられない価値があると信じています。