リーグ全体1位の勝率を誇るミルウォーキー・バックスは、選手入場前に数名の選手でプロレスの寸劇をすることが今シーズンの恒例となっている。この寸劇は、新加入のロビン・ロペスとウェスリー・マシューズの2人によって始められたが、最近ではヤニス・アデトクンボとサナシス・アデトクンボも加わって、どんどん”スケールアップ”している。そして遂に、このプロレスにロビンの双子の兄のブルック・ロペスも参戦した。 現地1月16日のボストン・セルティックス戦の選手入場前に行われたプロレスの様子について、『Clutchpoints.com』のマーティ・フェン記者は以下のようにリポートしている。 その日、いつものようにロビンとヤニスの1対1の対決が始まった。普段なら、マシューズとヤニスが2人がかりでロビンを痛めつけ、最後にヤニスが得意の「コブラ突き」を決めて、レフェリー役のサナシスが3カウントを数えて終了となるが、この日は一味違った。ヤニスが繰り出そうとしたコブラ突きをブルックが受け止めると、形勢は一気に逆転し、ロペス兄弟がヤニスとマシューズの2人をノックアウトして勝ち名乗りを上げたのだ。 ロビンとブルックのロペス兄弟が強力タッグとしての力を発揮しているのは、このプロレスの寸劇だけではない。スタンフォード大学時代以降で初めて同じチームでプレイすることになった2人は、快進撃を続ける今シーズンのバックスで重要な役割を担っている。 バックスに加入して2年目を迎えたブルックは、昨シーズンに引き続き今シーズンも41試合全てに先発出場し、1試合平均10.1得点、4.7リバウンド、2.5ブロックを記録している。昨シーズンに比べて3ポイントシュート成功率は36.5%から30.4%に落ちているが、平均ブロック数は2.2から2.5に上がっており、ディフェンス面での貢献度が上がっていることが伺われる。 昨オフにバックスに加入したロビンは、控えセンターとして持ち前のディフェンス力でチームに貢献しており、1試合平均14.3分間のプレイながら平均5.5得点、2.7リバウンド、0.7ブロックという成績を記録している。