現地12月12日、NBAメキシコシティ・ゲームズのためにメキシコ入りしたダラス・マーベリックスの選手たちが乗ったバスが到着するのを、約100人ものメディアが2時間以上もホテルで待ち続けていた。 メキシコシティ・ゲームズで試合をする4チームのロスターには、スペイン語(メキシコで最も多く使用される言語)を話せる選手が多く所属している。マーベリックスでは、クリスタプス・ポルジンギス、JJ・バレア、ボバン・マリヤノビッチらに加え、マーベリックスの元選手でメキシコ出身のエドワルド・ナハラもコーチとして帯同している。だが、今最もメキシコで人気が高いのは、ルカ・ドンチッチだ。 バスがホテルに到着し、ドンチッチが降りてくると、ホテルの前に集まったファンは「ルカ! ルカ!」という大声援を送った。 スロベニア出身のドンチッチは、ヨーロッパでプレイした経験があるためスペイン語を話すことができるが、彼は言葉ではなくプレイスタイルによって世界中の人々を魅了し続けている。 マーベリックスのリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)は、ドンチッチの人気について「彼はどこに行っても大人気だ。彼のメキシコでの人気ぶりも、我々にとっても、彼自身にとっても驚くべきことではない。彼は、世界で最も有名な選手の1人だし、世界最高の選手の1人だ。彼は、行く先々でたくさんの興奮を生み出している」とコメントしている。 その言葉通り、ドンチッチはメキシコでの最初のメディアセッションで大勢の記者に囲まれたにも関わらず、とても落ち着いた対応を見せた。 2万人を超える座席が完売したArena de la Ciudad de Mexicoで行われるデトロイト・ピストンズ戦に向けた抱負を聞かれたドンチッチは「集まった観客に、俺たちの試合を楽しんでもらいたいし、メキシコでプレイできることを嬉しく思っている。もちろん、俺たちも試合を楽しむつもりだ」とコメントした。 さらに、ある記者が「一番楽しみにしていることは?」と聞くと、ドンチッチは「バスケットボールをプレイすることだ」と答え、「その中でも特に楽しみにしていることは?」と聞かれると、笑顔で「バスケットボールをプレイすることだ」と繰り返した。 きっと、南米のファンもドンチッチのプレイを楽しむはずだ。