ロケッツがNBAに正式な抗議文を提出

ESPNのティム・マクマホン記者によると、現地12月3日に行われたヒューストン・ロケッツ対サンアントニオ・スパーズの一戦でジェームズ・ハーデンのダンクがカウントされなかった件に関して、ロケッツがNBAに正式な抗議文を提出した。 ロケッツは、NBAが自主的に何らかの対応を期待していたものの、その様子が無かったため、チーム側から正式に抗議文を提出することにしたようだ。 NBAでは、抗議文は試合終了後48時間以内に提出しなければならないというルールになっている。情報筋によると、NBAによる調査は48時間以上かかる見込みだったという。 ロケッツは、NBAが「あの試合はオーバータイムに入らずにロケッツが勝利した(試合時間残り7分50秒の段階でロケッツが大量リードしていたため)」という裁定を下すか、もしくは後日改めて試合時間残り7分50秒から試合をやり直すことを期待しているそうだ。 しかし、情報筋の人間は「ロケッツが勝利したという裁定になる可能性は低い」と話している。 ハーデンは、ロケッツが103-89でリードしていた第4Q残り7分51秒に、スティールからの単独速攻でダンクを決めた。しかし、ハーデンがリングに叩き込んだボールは、一旦リングを通った後にゴールネットに巻き上げられる形でリングの内側からコート内に飛び出したため、審判が「ハーデンのダンクは失敗した」と誤認した。 ジェームズ・ケイパーズ審判長は、試合後にこのプレイの映像を見直したうえで、ハーデンのダンクはカウントされるべきだったと語った。しかし、彼は「その後、ロケッツのマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)がチャレンジを要求してきたが、タイミングが遅かったために受理できなかった」と説明した。 ケイパーズ審判長は「あのプレイは、ちゃんとレビューして真偽を確認すべき事案だった。しかし、コーチはタイムアウトをとってから30秒以内に審判にチャレンジを要求しなければならない。ダントーニHCたちは、審判に対してコールに関する抗議をしている間に、その30秒間を過ぎてしまった。だから、審判はチャレンジを受理することができなかった」とコメントしている。 この時の状況について、ダントーニHCは試合後に「審判が『ボールがジェームズに当たってリングの内側から出てきたので、ゴールテンディングをコールした』と言ったので、私は『そのコールに関する”チャレンジ”を要求する』と伝えた。だが、審判はビデオ・レビューをしようとしなかった。すると、他の審判が『あれはゴールテンディングではなく、単なるアウトオブバウンズだったようだ』と言い出した。そこで、私は『分かった、では、そのコールに関するチャレンジを要求する』と彼らに伝えた。すると彼らは『それはできない』と言ったんだ。彼らは、なぜ私がチャレンジを要求できないのか説明してくれなかったから、私には何が何だか分からなかったよ」とコメントしている。 直近で『試合のやり直し』が行われたのは、2008年3月8日(現地時間)のマイアミ・ヒート対アトランタ・ホークス戦だ。2007年12月9日(現地時間)に行われた対戦ではオーバータイムの末にホークスが勝利したことになっていたが、審判団がヒートのシャキール・オニールを間違ってファウルアウトにしてしまったことを認めたため、同8日に試合時間残り51.9秒から試合をやり直している。

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