ロサンゼルス・レイカーズは現地時間11月27日、敵地でニューオーリンズ・ペリカンズと対戦。今季新加入のアンソニー・デイビスは移籍後初となる古巣との一戦になったが、初凱旋としてはNBA新記録となる41得点と“ゴールの雨”を降らせた。 2012年のドラフト1巡目1位指名でニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)入りしたデイビスは、ルーキーイヤーからレギュラーに定着。平均20.8点を挙げた2013-14シーズンにオールスター初選出を果たすと、2017-18シーズンには平均得点が28.1得点に到達。不動のフランチャイズプレイヤーにして、リーグを代表するセンターとなった。 今年6月に大型トレードでレイカーズ入り。“キング”ことレブロン・ジェームズと強力コンビを形成し、ここまでリーグ首位を走るチームを支えている。 この試合でも、序盤からレブロンとの連係でアリウープダンクを決めたり、鋭いターンで攻め込んだりとインサイドを支配。レブロンの29得点を上回るチーム最多の41得点を挙げた。移籍後、初凱旋の試合としては、過去にケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー→ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ステフォン・マーブリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ→ニュージャージー・ネッツ)、ダニー・エインジ(ボストン・セルティックス→サクラメント・キングス)がマークした39得点を上回り、NBA記録を打ち立てた。 会場では、移籍したデイビスに対して地元ニューオーリンズのファンから容赦なくブーイングが飛んだが、元フランチャイズプレイヤーの本能を目覚めさせる結果となった。 「(コートに)入って、ブーイングが起こっているのを知った。僕はただ最初から最後までプレイしようとしただけで、神経を落ち着かせ、バスケットボールに集中した」 試合後には元同僚のドリュー・ホリデーとユニフォーム交換をし、アルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)に招かれてロッカールームを訪れ、かつての元同僚たちに挨拶したという。そんなデイビスはファンの行動にも理解を示すとともに、2019年ドラフトで1巡目1位指名したザイオン・ウィリアムソンらを加えて再建に着手する古巣に温かい視線を送っている。 「彼ら(ファン)がチームに情熱的なのは知っている。去年はお互いに悪いほうに進んでいき、大変だった。(今は)両者ともに前に進み、両者ともハッピーだ」 次回の対戦は来年1月3日。レイカーズの本拠地ステイプルズ・センターで予定されている“第2戦”でのデイビスからも目が離せない。