2018-19シーズン開幕早々に、心温まる光景が見られた。トロント・ラプターズのカイル・ラウリーが、先日ラプターズからサンアントニオ・スパーズにトレードされた親友のデマー・デローザンとやっていた試合前のルーティーンを、今でも1人で続けている様子が映像に映ったのだ。 ラウリーは、コートに向かう直前のロッカー前で、あたかもそこにデローザンがいるかのようにパントマイムで握手を交わし、コートに走って行った。 NBA TVのインタビューで、今でもデローザンとのルーティーンを続けている理由について聞かれたラウリーは、「今までずっとやってきたことだからね。彼は今でも俺と一緒にいる。彼は、俺の1番の親友なんだ」と答えた。 ラウリーは、このルーティーンが自分にとってのゲン担ぎのような大切な儀式になっていると語っている。 「周りの皆んなは『デローザンは死んでないぞ。アイツはテキサス(サンアントニオ)にいるんだぞ』と言ってくるけれど、これはもう俺の個人的な伝統のようなものなんだ。彼は今でも俺と共にいる一番の親友なのは確かだが、このルーティーンはあくまでも俺の個人的な伝統なんだ。」 今シーズンのこれまでのところ、彼の儀式は効果を発揮しているようだ。現地10月20日の対ワシントン・ウィザーズ戦でもラウリーは28得点12アシストでチームの勝利に貢献しており、ラプターズは開幕から3連勝を飾っている。