紆余曲折のローズにHCが全幅の信頼「男の中の男」

デトロイト・ピストンズは現地11月1日、敵地でシカゴ・ブルズと対戦する。かつてブルズのエースとして活躍し、今季から加入したベテランのデリック・ローズは、「今いる場所、目指すべき場所に満足している」と新天地で野心に満ち溢れてる。 2008年のドラフト1巡目1位指名でNBA入りしたローズ。新人王を獲得し、3年目の2010-11シーズンには平均25.0得点、4.1リバウンド、7.7アシストの好成績で史上最年少の22歳6カ月でシーズンMVPに輝き、順風満帆なキャリアを歩むかと思われた。 しかし、翌シーズンに左膝前十字靭帯を断裂すると、2013-14シーズンには右膝半月板断裂。2015年、17年にも半月板を断裂するなど故障に泣かされ、ブルズ退団後はニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズと各チームを渡り歩いてきた。 今季ピストンズにたどり着いたなか、1日にはかつての本拠地であるユナイテッド・センターで古巣ブルズと自身3度目の対戦を迎えるが、これまでのキャリアに後悔はなく、今の置かれている状況に感謝しているとローズは語る。 「僕は多くのことを経験してきた。怪我にも見舞われたし、今いる場所を見つけるために、車の流れの中を縫うように走らなければならなかった。でも今、僕には家族がいて、3人の子供もいる。今いる場所、目指すべき場所に満足しているし、毎日学んでいくだけさ」 ピストンズはエースのブレイク・グリフィンこそ30歳を迎えたが、アンドレ・ドラモンドやルーク・ケナードら20代の選手も多い。これまで以上にボーカルリーダーとして振舞う覚悟を決めており、「若手に知識を提供するのを手助けする。勝者になるために最大限の努力をするつもりだ」と話す。 チームを率いるドゥエイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)も、「彼は男の中の男だ。彼は自分に責任があると考えている。彼が成功することを望んでいる」と期待を寄せる。 ローズはここまで全5試合とも途中出場ながら、チーム2位の平均20.4得点、6.2アシストをマーク。故障で出遅れているグリフィンが戻って来た時、どのようなケミストリーを見せるのか楽しみだ。

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