ヤングウォリアーズが直面している厳しい現実

ゴールデンステイト・ウォリアーズは、昨シーズンまで5年連続でNBAファイナル進出とリーグを支配していた。しかし、オフにケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)が去り、クレイ・トンプソンが故障欠場中に加え、大きく若返ったチームは開幕から2試合続けて守備崩壊による大敗といきなりつまずいた。開幕3試合目でニューオーリンズ・ペリカンズに競り勝って初勝利を挙げたものの、今後も苦戦すると見る声は大きい。 この結果による周囲の厳しい評価について、エースのステフィン・カリーはこう語る。「調子が落ちると、みんなダメになったとレッテルを貼るのが好きだ。それは簡単だからね。他のチームは、僕たちがどのように成功を収めたのか分かろうしてきた。人々には、僕たちの現状を理解し、これからどのようにチームを作っていくのかを見て、評価を下すことを望むよ」 ウォリアーズにとってアップテンポなオフェンスは、選手たちが互いを信頼し、それぞれが正しいポジションに位置する。もしくはチームメイトの動きを予測することで天性のようなものとなっていた。しかし、今のチームには、これまでのような組織だった動きはない。 この点についてカリーは、「時間はかかる。それを急がせるのは難しい」と阿吽の呼吸はすぐに確立できるものではないと語る。そして指揮官のスティーブ・カー・ヘッドコーチは、「負けるのは面白くない」と言い、チームの現状について続ける。 「これがNBAにおける現実だ。この5年間、私たちは存在しないはずの世界にいた。5年連続ファイナル進出は、NBA史上に残る記録だ。ただ、今のチームは9人が23歳以下だ。多くの点で1からやり直している。辛抱強く若い選手たちに教えていき、彼らも学んでいかないといけない。私たちが良くなっていくことは分かっている」 カリーは本来のオフェンスが習慣としてできるようになるためには、すべてのポゼッションでチームメイトがアタックすることを求めていく方針だ。「より組織的で、計算できるオフェンスになるためには、もっとミスをする必要があると思う。そうすることで、ポジティブな変化が起こると期待している」 そして、カリーと並ぶ大黒柱のドレイモンド・グリーンは、今は我慢の時だと冷静に見ている。「我慢するしか選択肢はない。一気に何かが良くなることはない。助けになる唯一の方法は経験を積むことだ。俺は精神的な勝利を求めるような人間じゃない。そして俺はコーチではない。映像を見せて、『こういう風にチームを作っていける』とか言わない。ただ、俺たちは全体的に良くなっている」

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