【独占インタビュー】離れていても常に支え合える存在:日本人NBAダンサーズ

NBA JAPAN GAME 2019、NBA Fan Night、品川で行なわれたライブビューイングなど各種イベントに参加されましたが、日本のファンの盛り上がりについてはどう感じられました?

Chika:試合中は「一瞬たりとも見逃さない!」というファンの皆様の熱い視線に、パッションを感じました。 Tomomi:日本にNBAファンの方がこんなにいることが知れて、すごく嬉しかったです。感動しました。 Nami:熱狂的なファンの方もたくさんいて楽しかったです。ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)のヒゲを付けている方や、NBAのネイルをしていた方もいましたね。

シーズン中などは他の方々と連絡を取り合ったりするんですか?

Nami:はい。チームの近況を報告したり、オーディション中に励ましあったり、離れていながらも常に支えあっています。時差を気にしながらですが(笑) Tomomi:同じチームで活動したことはないんですけど、今回「NBA JAPAN GAME 2019」で再会して、やっぱり波長が合うって思いました。 Nami:あうんの呼吸、って感じですね。 Chika:同じ志を持ちつつ、個々のチームでそれぞれ経験を積んで、どんどん成長していく姿が見られるので、お互いにとても刺激になる存在です。 Nami:シーズンが長く、メンタルを保つのが大変ですね。ゲームの度に試合に出演するためのテストがあります。体重・体脂肪測定などのシビアなカットもあり、シーズン中気が抜けません。日本人ダンサーの仲間がいるのは励みになります。

Nami(ウォリアーズ)

コートを華やかに彩る皆さんですが、その他にも「実はこんなことしています」っていう意外と知られていない活動ってありますか?

Chika:試合以外にも、年間150ほどのイベントやボランティア活動といった地域貢献活動があります。最近では病院訪問や子どもたちへの読み聞かせ、小学校に眼鏡のプレゼントしに行ったり、炊き出しとかもしましたよ。 Tomomi:私はチームのオフィシャルグッズを着て、チームショップ用の写真撮影とかですね。ダンスだけじゃなく、地域貢献活動も私たちの大切な仕事です。 Nami:パレードやスペシャル・オリンピック、ゴルフのトーナメントなど、チームやバスケットボールとは直接関係のないイベントに出演することもあります。 Tomomi: チームのアンバサダーとして、コミュニティ活動に取り組むことが多いですね。 Chika:そのほかだと、試合の日はTシャツトスで投げる用のTシャツ600枚を巻いたり。

Chika(ホークス)

オーディションではどのような試験があるのですか?

Nami:ウォリアーズのオーディションはとにかく長いです(笑)。予選ではジャズとヒップホップのダンス実技テストがあります。 NBAのダンスのレベルが年々上がってきてるので、ダンスもいろんなスタイルを踊れる必要がありますね。予選のダンス実技審査をパスすると、最終選考で面接とブートキャンプがあります。最終選考ではトレーニングキャンプのメンバーが選出されます。そこから1か月のトレーニングキャンプがあるので、正式なメンバーを選ぶまでに2か月ほどかかるんです。 Chika:トレーニングキャンプ中はパーソナリティー、協調性、コミュニケーション能力を見られています。ホークスの最終選考は一般公開していて、本番さながらのパフォーマンス能力が試されます。踊るだけじゃなくて、ステージ上でQ&Aの審査もあって、ランダムに質問がされるんです。質問の受け答えも大事な要素なんですよ。 Tomomi:どんな質問されたの? Chika:「無人島に持っていく3つのアイテムは?」とか、「1億円当たったら何に使いたい?」とか、「NBAダンサーとして一番大事だと思うものは?」とかかな。 Nami:面接も重要です。チームへの想い、どうしたらチームに貢献できるか、自分をアピールできる絶好の機会。自分の想いを書き出して、何回も何回も練習して、自分の声をボイスレコーダーで録音して練り直したりして、たくさん準備して挑みました。 Tomomi: レギュラーシーズン41試合をともに過ごす仲間なので、性格はとても重視されていると思います。

Tomomi(キャブズ)

チアに求められる役割は数多くあると思いますが、とりわけ所属チームで大事にされていることは何ですか?

Chika: ホークスはおもてなしの心とエナジーです。 Tomomi: キャブズはプロフェッショナリズムとチャレンジ精神ですね。 Nami: Full out(何事も全力で取り組む)、Perfect effort(完璧な人間はいないけど、完璧にしようという姿勢が大事) が、ウォリアーズのチームポリシーです。

最近ではBリーグのチアがフィーチャーされる機会も多く、将来はNBAダンサーになりたいと憧れる子もいます。そうした子どもたちにアドバイスはありますか?

Tomomi:失敗を恐れず何事にもチャレンジしてほしいです。夢を叶えるには、覚悟と強い信念を持ち続ける事が必要です。私たち3人も自分一人の力では、ここには立てていません。周りの人への感謝の気持ちを忘れずにいれば、道は開けると思います。 Nami:失敗も含め、すべての経験は無駄になってないな、とつくづく思います。 Chikaさんはダンサー出身で、たしかポンポン持ったことなかったですよね? 私とTomoさんはアメフトチアXリーグ出身なので、チア経験ありましたけど。 Chika:めっちゃリサーチしたよ! 細かいところで言うと、立ち方から勉強しました。しっかり準備すればするほど、自信につながると思います。 Nami:私も受かるために、隅々までリサーチしました。 Tomomi:まずは一歩踏み出すこと。踏み出さなかったら叶うものも叶わないですから。

 

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