10月10日に行われたNBA Japan Games 2019 Presented by Rakutenの第2戦は、118-111でヒューストン・ロケッツがトロント・ラプターズに勝利し、第1戦の雪辱を果たした。試合後の記者会見で、ラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は以下のように試合を振り返った。 ――2試合を終えての感想を教えてください。 選手たちは徐々に感覚を取り戻してきているように感じました。パスカル(・シアカム)、ノーマン(・パウエル)、フレッド(・バンブリート)のプレイは良かったですし、OG(・アヌノビー)はディフェンスで頑張っていました。ガソルは持ち前のタフネスとIQの高さで違いを生み出していたし、ほかの選手たちも光るプレイを見せてくれていました。成長の跡を示したテレンス・デイビスに、クリス・ブーシェイはローテーション入りの可能性もあるでしょう。マット・トーマス、マルコム・ミラー、オシェイ・ブリセットもその枠に入るべく持ち味を発揮していました。この時期に力を出し切るのは容易なことではありませんが、今回の旅にはとても満足しています。とても素晴らしい時間を過ごすことができ、ここに来られたのをとても嬉しく思います。 ――今季シアカムに期待することは? 彼の役割は大きくなるでしょう。オフェンスでは第1オプションになるかもしれません。2年前までは武器になかったアウトサイドのシュートも成長していますし、とても万能で自らボールも運べます。とにかく彼には多くの自由とチャンスを与えようと思っており、昨季から5、6得点アベレージをアップさせるような更なる飛躍を期待しています。 ――アヌノビーについてはどう思っていますか? 昨季は様々な理由で苦戦していましたが、今は健康面も問題がなく、キャリアで最高のコンディションにあるように思います。体は絞れていますし、力強さも増しています。彼はとにかく守備の才能が素晴らしいです。サイズがありながら俊敏で、スティールやチャージングも取れます。我々のチームにおいてはストッパーとして活躍してくれるでしょう。3ポイントも打てることは1年目の時に証明しています。(カイル・)ラウリー、バンブリート、シアカムといった選手からもらうチャンスも多いでしょうからシューター役も担うでしょうね。またポストプレイや、ドライブでの仕掛けといったプレイは、シーズンと共に成長を促していければなと思います。 ――カワイ・レナード移籍の影響は? 彼は世界屈指のプレイヤーなので影響は間違いなくありますが、昨季は彼がいない試合も多くあったのでこの状況には慣れています。彼は素晴らしいディフェンダーとして試合にインパクトを残していましたが、シアカム、アヌノビー、パウエルといった選手がその穴を埋めなければいけません。またオフェンスにおいても彼が担っていた約20本分のシュートをチームで分けていかなければいけません。バンブリート、シアカム、パウエルの役割は確実に大きくなるでしょう。また昨季サポート役に回っていたラウリーとガソルに頼る部分も増えていくと思います。