キャンプインを約半月後に控えた現地9月17日、ニューオリンズ・ペリカンズのドリュー・ホリデーがESPNの電話インタビューに答えた。 昨シーズン終盤のペリカンズは混乱に満ちていた。エースのアンソニー・デイビスがトレードを要求したことで、躍進が期待されたシーズンに暗い影が落ちたからだ。結果的に、アルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)の続投は怪しくなり、チームのフロントは方向性を見失ったように見受けられた。 しかし、9月上旬にチームの練習場を訪れたホリデーは、今までとは全く違った雰囲気を感じ取ったそうだ。その大きな要因は、新たに球団のエグゼクティブ・バイス・プレジデントになったデイビッド・グリフィン氏の存在だったという。 「球団全体の雰囲気がガラリと変わっていた。施設内の雰囲気も、スタッフの姿勢も変わっていた。球団の全員が新たな船出の準備が整っていて、ワクワクしている様子だった。これはグリフ(グリフィン氏)が球団に来てから生まれた雰囲気だ」 4月にペリカンズのエグゼクティブ・バイス・プレジデントに就任したグリフィン氏は、新たなビジョンを球団に持ち込んだ。彼は、トラジャン・ラングドン氏をGM(ゼネラルマネージャー)に迎え入れ、バスケットボール運営部門の副代表にスウィン・キャッシュ氏を採用した。そして、ジェントリーHCにも5シーズン目のチャンスを与えた。 ホリデーはグリフィン氏について「彼は必要な場所に必要な費用をかける。彼は、やるべき事を必ずやってのけるんだ。それはとても良いことだと思う」とコメントしている。 ホリデーは夏の間はほとんどロサンゼルスでワークアウトをしていたので、ニューオリンズに戻った時にチームの練習施設が真新しくなったように感じたそうだ。 この2日間、彼は志願して集まったチームメイトたちと共にワークアウトをしているが、新入りの選手にも大きな感銘を受けたそうだ。ルーキーのザイオン・ウィリアムソンの爆発力は有名だが、ホリデーは彼のリム周辺での決定力に感心したと語っている。 「バスケット周辺の彼のシュートタッチは素晴らしい。バックボードを使ってゴール近辺のシュートを決める選手はよく見るが、彼は絶妙なタッチでリングにボールを入れるんだ」 また、ホリデーは、デイビスとの交換でトレードされてきた元ロサンゼルス・レイカーズのロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハートの3名についても以下のように言及している。 「全員が似たようなメンタリティを持っている。俺たちは相手にとって厄介なチームになるだろう。チームは若返ったが、俺たちは全ての試合に勝つために毎試合全力を尽くす」