マサイ・ウジリ氏に殴られたと主張している保安官代理が脳震盪に

トロント・ラプターズのマサイ・ウジリ球団社長に顔面を殴られたと主張している保安官代理が、脳震盪と深刻なアゴの痛みを訴えているそうだ。 アラメダ・カウンティー・シェリフに務めている20歳の保安官代理は、ラプターズが優勝を決めたNBAファイナル第6戦の試合終了後にコート内に立ち入ろうとしたウジリ球団社長を制止しようとして顔面を殴られたと主張しており、法的措置の準備も進めていると、代理人のデイビッド・マスタグニ氏はコメントしている。 マスタグニ氏は「保安官代理は、あの一件があってからずっと仕事を欠勤しているが、彼は仕事に復帰したがっている」とコメントしている。 NBAファイナル第6戦でラプターズがゴールデンステイト・ウォリアーズを破って優勝を決めた直後、ウジリ氏はコートに入ろうとしたが、『コートに入ることができるクレデンシャル(許可証)を持っていない』という理由で立ち入りを拒否された。その際に、ウジリ氏が郡保安官代理の顔を殴ったと、アラメダ・カウンティ・シェリフのスポークスマンのレイ・ケリー氏はコメントしている。 「ウジリ氏がコートに入ろうとして我々の保安官代理を押したため、彼はウジリ氏を押し返した。するとウジリ氏はさらに押し返してきて、彼の顔を殴った。殴られた保安官代理は、アゴに痛みがあると訴えて病院に搬送された」 ケリー氏は、当局がその当時の様子を収録したビデオ映像を証拠として確保していることも明かしている。 しかし、保安官代理の横にいて当時の様子を間近で見ていたウォリアーズ・ファンのグレッグ・ワイナー氏は異なる証言をしている。 「当局は、保安官代理がウジリ氏にクレデンシャルの提示を求めたと主張しているが、そんな会話は一切なかったし、ウジリ氏は保安官代理の顔を殴ったりしなかった。保安官代理が無言でウジリ氏の体を押したから、ウジリ氏が押し返しただけだ。今回の一件は、保安官代理の行動を隠蔽するためとしか考えられない」 NBC Bay Area の番組が入手したビデオ映像を確認すると、ウジリ氏と保安官代理は互いを押し合っただけで、彼らはすぐに周りにいた人々によって引き離されており、警察当局の主張にあるような小競り合いは認められなかった。 その映像では、ウジリ氏が右手にクレデンシャルを持っている様子がしっかりと写っている。 ラプターズはAP通信に送った声明文の中で、以下のようにコメントしている。 「この件については確認済みで、現在は警察当局と協力しあって調査を進めているところだ。事態がうまく収まることを願っている」

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