パリ五輪グループラウンドを3戦全勝で勝ち抜けたアメリカ代表は、決勝トーナメント初戦でブラジル代表と対決が決まった。世界最終予選を勝ち抜き、グループラウンドでも3位というギリギリで決勝トーナメントに進出した相手ながら、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は警戒を強めている。 「彼らはとてもフィジカルなチームだ。オフェンシブ・リバウンドでは今大会No.1のチームだと思う。そして彼らは本当にいいシューターをたくさん抱えているし、とにかくハードにプレイする。我々は彼らのフィジカルとシュートに対する準備をしないと」 ブラジルの現役NBA選手はギー・サントス(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のみだが、元NBA選手や30歳以上のベテラン選手が5人もおり、沈着冷静な戦いの実現に貢献している。さらに、今大会で6人が平均8点以上を挙げ、平均13本のオフェンシブ・リバウンドを奪っているのだ。 レブロン・ジェームズも、「すべての試合を観た。彼らは攻守のシステムに対して献身的にプレイする」と、ブラジルを評している。 アメリカはブラジルに勝利すれば、セルビア対オーストラリアの勝者と準決勝を戦い、最後はドイツ、ギリシャ、フランス、カナダのいずれかと決勝を争う。世界の頂点まであと3勝が必要だが、カーHCは「オリンピックに合わせて、私が使ってきたマラソンと短距離走の喩えで言えば、今は800メートル走と言っている」と評した。 「我々は本当に一生懸命走っている。でも、これは100メートル走ではないんだ」