インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンは、チームをカンファレンス決勝に導いたものの、第2戦で左ハムストリングを負傷した影響で続く2試合の欠場を強いられた。その悔しさについて、「フラストレーションが溜まる」と試合翌日の会見で明かしている。 「(負けたのは)本当に悔しい。正直言って最悪だよ。目指す場所にたどり着くため一生懸命努力しているのに、自分の力ではどうにもならないことが起こる。プレイオフでは健康なチームが勝つということを理解したよ。ボストンは素晴らしいチーム。でも、明らかに自分やチームとしてのプレイについてはフラストレーションが溜まるね」 「コーチが(第2戦の)第3クォーターで自分を交代させたとき、おそらくもう終わりだろうという予感はした」と振り返り、最後はコートサイドから結末を見届けることしかできなかったハリバートンだが、出場に向けて最善を尽くしていたもののチームから止められたことを明かしている。 ハリバートンによると、第2戦の翌日は歩くのもやっとだったが、腫れが引いてMRIを撮った第3戦の朝に出場しようとエージェントに電話したようだ。 「『気分がいいんだ。君たちに嘘をつくつもりはない。何を言われても自分はプレイするつもりだ』って言ったんだ」 しかし、エージェントやチームのフロントは話し合いを行ない、ハリバートンの出場を認めないことで一致したという。「ハムストリングを再び痛める可能性は理解している。僕を守ってくれたことにとても感謝しているよ」と、最終的にはチームの判断を尊重した。 ハリバートンは今夏のパリ五輪に備えて、リハビリのためにインディアナポリスに留まる予定だ。約1か月後に控えるトレーニングキャンプに向けて、まったく心配はしていない。 「キャンプまで6週間あるんだ。6週間はかなり長い。心配ないよ。組織はメディカルスタッフをずっと僕と一緒に派遣してくれる。本当に心配はしていない」 ペイサーズでは悔しい負け方をしたハリバートンだが、アメリカ代表として参加するパリ五輪でその鬱憤を晴らすことはできるか。