ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが、2018-19シーズンのJ・ウォーカー・ケネディー・シチズンシップ・アウォードを受賞した。NBAの第2代コミッショナーの名前が冠されたこの賞は、選手、コーチ、アスレチック・トレーナーの中から、シーズン期間中に最も地域貢献をした人物に贈られる。受賞者は、PBWA(プロバスケットボール記者協会)の投票によって選ばれる。 今年の最終候補者は、リラード、マイク・コンリー(メンフィス・グリズリーズ)、ビスマック・ビヨンボ(シャーロット・ホーネッツ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、スティーブ・カーHC(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)だった。 まず、NBAチームから提出された27名の候補者の中から、25名のPBWA役員によって最終候補者が絞り込こまれ、その後、200名を超えるPBWAの記者や編集者の投票によって受賞者が決定する。 リラードは、自身が作ったRESPECTプログラムを通じて、ポートランドの高校生たちに希望を与えたことが高く評価された。彼は、地元の教育協会長から「生徒たちに必要なのはポジティブな文化だ」という話を聞いたことがきっかけで、2013年に同プログラムをスタートさせた。彼は、2012年のNBAドラフト1巡目全体6位指名でNBA入りして以降、ブレイザーズ一筋でプレーしている。 リラードはポートランドの3つの高校とパートナーシップを結び、生徒たちに教育の重要性を説いたり、生徒たちの成功を祝福する活動を続けている。彼は、学校集会やクラスの懇談会に参加して教師やカウンセラーを手助けし、生徒たちにブレイザーズの試合チケットをプレゼントしているほか、 RESPECTプロジェクトのロゴ入りグッズをプレゼントしたり、チームの練習施設内のプライベート・ツアーを企画したりもしている。 PBWAのジョシュ・ロビンス会長はThe Athleticのインタビューに対し「デイミアン・リラードは、ポートランドの若者を啓蒙する活動が高く評価され、今回の受賞につながった。我々PBWAメンバーは、リラードや最終候補者たちの社会貢献の姿勢を讃えたい」とコメントしている。 リラードは、2019-20シーズンの最初のホームゲームの試合前に、同賞を授与される予定だ。