2023-24シーズンのNBAは終盤戦に突入し、プレイオフ出場枠とともに、個人賞の行方も気になるところだ。シーズンMVPレースは混戦だが、殿堂入り選手のケビン・ガーネットはニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)を推している。 ヨキッチはNBA9年目の今季、ここまで58試合に出場して平均25.8得点、12.3リバウンド、9.3アシスト、1.2スティール、0.9ブロック、フィールドゴール成功率58.0%を記録。通算トリプルダブル達成数は歴代4位の124回を数え、史上初の7シーズン連続で10回超、史上3人目の全チーム相手にトリプルダブル達成も果たしている。 今季はシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー/平均31.2得点、6.5アシスト、2.1スティール)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/平均30.8得点、11.3リバウンド、6.3アシスト、フィールドゴール成功率61.9%)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス/平均27.1得点、8.5リバウンド、4.8アシスト)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/平均34.5得点、8.9リバウンド、9.7アシスト)、ヨキッチらがシーズンMVP候補に挙げられている。 そのなかで、2004年にMVPを受賞している殿堂入り選手のガーネットは、『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『KG Certified』で「俺はジョーカー(ヨキッチ)をMVPに選ぶ。あれほど全てを兼ね備えた存在はいない」とヨキッチを支持した。 「ルカ(ドンチッチ)とシェイ(ギルジャス・アレクサンダー)が2番手、3番手を争う。ジョーカーがリーグでやっていることはアスレティックではない。そこまでジャンプしていない。それでも、彼は記録を塗り替え続けている。全チームに対してトリプルダブルも達成しているんだ。今、(1試合100得点を達成した英雄)ウィルト・チェンバレンよりも支配的だ。信じられない」 平均35.3得点を挙げていたジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)が怪我でアウォード受賞条件のシーズン65試合出場を満たせなくなった今、2021年、22年にMVPに輝いているヨキッチにもチャンスは十分あるだろう。