日本時間1月24日(現地23日)に行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズ対オクラホマシティ・サンダー戦について、ブレイザーズがNBAに異議申し立てを行なったと『ESPN』が報じている。ブレイザーズが109-108で1点リードしていた試合残り15.1秒、マルコム・ブログドンがダブルドリブルをする前にチャウンシー・ビラップスHC(ヘッドコーチ)がタイムアウトを要求していたと主張しているのだ。 タイムアウトが認められずレフェリーに抗議したビラップスHCはテクニカルファウルをコールされ、試合終了間際に退場処分となった。その後ブレイザーズはサンダーにフリースロー1本と決勝弾となるシュートを許し、109-111で敗れている。 試合後、ビラップスHCは「タイムアウトは残っていた。レフェリーは通常、そうした状況に備えているものだ。私はハーフコート付近にいて、タイムアウトを要求しようとしていた。イライラするよ。選手たちはハードに戦っていた。本当にフラストレーションが溜まる」と苦言を呈した。 クルーチーフのビル・ケネディは、ビラップスHCにタイムアウトを与えられなかったのはレフェリーが目の前のプレイに集中していたため、ビラップスHCの要求を聞くのが難しかったとしている。 「あの位置にいたレフェリーは目の前のダブルチームを注視していた。そのため、コーチによるタイムアウトの要求を聞くのも、見るのも難しくなっていた。彼はプレイが終わるまでチェックするように教えられており、実際にダブルドリブルが起こったためそれを正しくコールした。そしてその後テクニカルファウルをコールしている」 なお、その後ブレイザーズはサンダーにフリースロー1本と決勝弾となるシュートを許し、109-111で敗れている。 チームは48時間以内にリーグの事務局へ抗議を提出し、5日以内に抗議に関するアクションの証拠を提示する必要がある。その後事務局は5日以内に決定を下すフローとなっている。異議申し立てには1万ドルの費用がかかるが、認められれば返金される。 『ESPN Stats & Information』によると、NBAが過去に抗議を受け入れたのはわずか6度しかないという。前回は2007年12月、マイアミ・ヒートのシャキール・オニールが5ファウルだったにもかかわらず誤って6ファウルと判定されたケースだ。その後2008年3月に延長戦からの残り51.9秒をやり直している。