今季からヒューストン・ロケッツでプレイするディロン・ブルックスが、昨季まで所属していた古巣メンフィス・グリズリーズについて語っている。昨季のプレイオフ1回戦では、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を「年寄り」と罵ったことで一躍注目されたが、自身のシュートスランプもあってチームはレイカーズに敗退。その後グリズリーズからは再契約の意思はないと通告されるに至っていた。 日本時間11月23日(現地22日)にグリズリーズとの今季初対決を控えるブルックスは、当時のチームの扱いについて不満があったことを明かしたのだ。『Sports Illustrated』のクリス・マニックス記者が報じている。 「メンフィスの何が気に入らなかったかというと、面倒を避けるために批判を許し、自分をスケープゴートにしたことだ。いつもなら1対1で話してくれるのに、全部ダメになった時には擁護してくれなかった」 悔しい思いでグリズリーズを去ったブルックスだが、新天地では4年8000万ドルの大型契約を手にしただけでなく、コート上でも若手の多いチームで先発を務め、FG成功率55.1%、3ポイント成功率53.3%と高確率でシュートを沈めている。そんなブルックスの活躍もあってか、チームも6勝3敗と好スタートを切っているのだ。 対するグリズリーズはジャ・モラントの出場停止もあり、2勝9敗と苦しい戦いを強いられている。捨てられるような格好でグリズリーズを去ったブルックスだったが、結果的には“禍を転じて福と為す”だったのかもしれない。