今季から始まったインシーズン・トーナメント(以下IST)では、優勝すると各選手に50万ドル、準優勝だと各選手に20万ドル、準決勝に進出すれば各選手に10万ドル、準々決勝に進出すれば各選手に5万ドルの賞金が与えられる。高給を手にするNBAのトップ選手にしてみれば決して大金とは言えないかもしれないが、今季4564万ドルもの年俸を得るミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードは、ISTの賞金を狙っているという。その理由についてメディアの囲み取材で語った。 「チームに残ろうとしている2ウェイ契約の選手たちがいる。彼らにとっては(ISTの)賞金が家族の生活を変える可能性があるんだ」 2ウェイの最低年俸はルーキー最低年俸の半分(2023-24シーズンは約56万ドル)と言われており、優勝すればそれと同等の額を手にできるのだ。ヤニス・アデトクンボと並ぶチームの大黒柱がそうしたマインドでISTに挑んでいると知れば、チームにもより一体感が生まれるに違いない。 「自分自身のためじゃなく、次の誰かのためにできることをやる。戦うには十分な理由だよ」 バックス入団から間もないリラードだが、早くもコート内外でリーダーシップを発揮している。