ワシントン・ウィザーズがブラッドリー・ビールのトレードに動くかもしれない。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、ウィザーズのマイケル・ウィンガー球団社長とビールのエージェントを務めるプライオリティ・スポーツのマーク・バーテルスタインは、ビールのトレードオファーに対して話し合うために緊密に連絡を取り合っているという。 ビールは5年2億5100万ドルという大型契約の1年目を終えたばかり。さらに、現役選手で唯一、トレードを拒否できる条項が含まれている。もしトレードされるにしても、自身がどこへ行き、そしてどのような条件で成立させるかという点に影響を及ぼせるということである。 ウィザーズは直近5シーズンすべてで負け越すなど低迷期に陥っている。5月末にウィザーズ入りしたウィンガーは、昨季までロサンゼルス・クリッパーズで6年間ジェネラルマネージャー(GM)を務めた人物。もしチームを再建するなら、ドラフト、そしてフリーエージェント(FA)との交渉解禁を直前に控えた今が適切なタイミングではある。そうしたイベントを控え、ウィザーズとビール側の交渉は今後高頻度になっていくと見られている。 ウィザーズ一筋のキャリアを送って来たビールは、ワシントンのコミュニティ、そしてオーナーのテッド・レオンシスと密接な関係を築いてきた。ただし今回レオンシスは、再建か現状を維持するかについて、ウィンガーに一任すると述べたと伝えられている。 リーグでは数少ない生え抜き選手だったビールだが、新たなチームで来季を迎えることになるのだろうか。