NBAファイナル2023の第1戦を前に、アダム・シルバー・コミッショナーが記者会見を開いた。そのなかでシルバーは、拳銃所持トラブルを起こしたメンフィス・グリズリーズのジャ・モラントについて、NBAファイナル終了後に処分を発表すると明かした。 モラントはレギュラーシーズン終盤の3月に、クラブで拳銃を持った姿をSNSで配信。8試合の出場停止処分を受けた。さらに5月中旬には友人が行なったインスタグラムのライブ配信の中で、車の運転中に拳銃をちらつかせ、大きな問題となっていた。 シルバーは、どのような処分が適切かを評価する際には「過去の行為の履歴」と「個々の選手の履歴」 が考慮されると述べている。 「私たちは今すぐにでも結論を出すことができたと思うが、シリーズの途中で調査結果を発表することはNBAファイナルに出る選手とチームにとって不公平なことだ。そして、彼がメンフィス・グリズリーズから無期限の出場停止処分を受けており、今後数週間は何も変わらないことを考えると、現時点ではいかなる公表も止めた方が良いように思われた。ただ私の感覚では、NBAファイナル終了後すぐに、調査結果を発表するだろう」 また、3月に下した8試合の出場停止処分は軽すぎたのではという質問に、シルバーはミーティングでモラントが「非常に真剣だった」 印象を受けたと振り返っている。 「彼の行動を変えるために何が必要か、まだ分かっていないと思う。規律だけの問題ではない。選手会、彼のチーム、そして彼の周りの人々は、これからより良い環境を作る必要がある」 もしモラントが開幕から長期離脱となれば、グリズリーズにとって大きな痛手となるのは確実。NBAがどのような処分を下すのか注目される。