2022-23シーズンのNBAでは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーがリーグトップの4800万ドル(約64億7000万円)を受け取るなど、近年は選手の年俸が高騰している。そうしたなかで、殿堂入り選手のチャールズ・バークレーは、現役選手たち、特に若い世代に“無駄遣い”をしないように呼び掛けている。『PEOPLE』のナターシャ・ダイ記者が伝えた。 現在60歳となったバークレーは現役時代、フィラデルフィア・76ers、フェニックス・サンズ、ヒューストン・ロケッツの3チームで計16シーズンの間プレイ。通算2万3757得点、1万2546リバウンドを記録し、シーズンMVP1回(1993年)、オールスター出場11回(1987~1997年)リバウンド王1回(1987年)、NBA50周年記念オールタイムチームとNBA75周年記念チームに選出されるなど、マイケル・ジョーダンとしのぎを削ったレジェンドしてもNBAの歴史に名を刻んでいる。 そんなスーパースターも、現在乗っているのは韓国の自動車メーカー『KIA(起亜)』のSUV(スポーツ用多目的車)。賢くお金を投資することが大事だと、76ers時代に同僚だった“ドクターJ”ことジュリアス・アービングからアドバイスを受けたという。 「俺が乗っているのはKIAだ。俺は高級車を運転する必要はない。みんな俺のことは知ってるだろ。昔、ドクターJに教わったんだ。『車に無駄なお金を使うな』とね。お金は節約して、上手く投資したほうがいい」 バークレーは、高額を稼ぐ現代の選手たちへ「30万ドル(約4050万円)もする車を買って、見せる必要はないんだ。何者かはもうすでに知れ渡っているわけだからね」と語ったうえで、アドバイスを送っている。 「地域社会への恩返しは、本当に大切なことだ。友人や家族全員にお金を渡すという意味ではなく、自分のコミュニティ内で大切なことをしようとするべきだと思う。すごく意義のあることだからね。お金はあるに越したことはないが、人生に多くの問題を引き起こす。お金が絡むととんでもないことが起こるんだ。誰もがお金を求めて近寄ってくるから、『ノー』と言うことを学ばなければならない」 現役時代、引退後にさまざまな経験をしてきたバークレーだけに、今回の言葉は重みがあると言えそうだ。