「勝つために毎晩バットマンになる必要がない」 ジョン・ウォールがクリッパーズでの役割について語る

ヒューストン・ロケッツとのバイアウトに合意後、ロサンゼルス・クリッパーズと2年1320万ドルで契約したジョン・ウォールが新天地での抱負を語った。 ラスベガスで行なわれているサマーリーグに姿を現したウォールは、「勝つために毎晩バットマンになる必要がない。これが自分のキャリアにおける現時点での目標なんだ。うちのチームでは、誰もがバットマンになれると思う」 とコメント。これまでのキャリアではエースとしてチームをリードする役割を担うことが多かったが、カワイ・レナード、ポール・ジョージなど人材豊富なクリッパーズではその必要がないと感じているようだ。 9月で32歳となるウォールは、2021年4月以来NBAでプレイしていない。また、度重なる負傷で2017ー18シーズン、2018-19シーズンは合わせて73試合の出場にとどまり、2019-20シーズンはアキレス腱の負傷で全休を余儀なくされた。さらに、「この3年間で母を亡くし、祖母を亡くし、アキレス腱を断裂するなど、あらゆる逆境を経験した」と、コート外でも苦しい時を過ごしていたことを明かしている。 リーグ関係者は、レジー・ジャクソンと先発の座を争うことになると見ている。しかし「またバスケットボールができて嬉しい」と語るウォールは、どんな役割も受け入れる覚悟でいると言う。 「多くの人が『先発じゃなかったら頭に来る?』と尋ねてくるだろう。でも気にしないよ。自分はコンペティターで、先発の座を争う機会が欲しいだけだ。もしその座が手に入ったらそれまで。もしそうでなかったとしても、レジー・ジャクソンがどれだけ才能があるか、彼がカワイやPGの不在時にどれだけチームを助けてきたのかを知っているからね。彼らが健康だった時でさえ、彼は素晴らしい選手だった。誰が先発の座を手に入れたとしても、それは素晴らしいことだ」 ウォールは、「これまでのキャリアのように毎晩最高の選手にディフェンスされなくていいから幸せさ」と言いつつも、平均23.1点、10.7アシストを記録したワシントン・ウィザーズ在籍時の2016-17シーズンと変わらぬ活躍を披露する自信があるという。 「3番目に良いディフェンダーが自分を守らなければならないって? 幸運を祈るよ」

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