昨季トロント・ラプターズでプレイした渡邊雄太は、7月12~24日に、インドネシアのジャカルタで開催されるFIBAアジアカップに「AKATSUKI FIVE」(バスケットボール男子日本代表)の一員として参加する。7月9日にオンライン会見に応じ、「リーダー」としてチームを牽引していくことを誓った。 渡邊の代表参戦は昨夏の東京五輪以来。NBA4年目となった2021-22シーズンはラプターズでレギュラーシーズン38試合に出場し、平均11.7分間出場、4.3得点、2.4リバウンド、0.6アシスト、フィールドゴール成功率40.6%、3ポイント成功率34.2%を記録した。 アジアカップ出場に関しては、「僕自身、時間があれば今年の代表選手として活動したいという気持ちは強かった。7月というのも自分にとってはいいタイミングだった」と語った渡邊。27歳となり、自分の役割もチームの先頭に立っていく自負を覗かせている。 「リーダーとして、国際大会を何度か経験している者として、今までの経験、学んできたものを伝えていくのが大きな役割になる」 男子日本代表は昨年9月、東京五輪で女子日本代表を銀メダルに導いたトム・ホーバス・ヘッドコーチを招聘。渡邊は指揮官のスタイルについて「彼のバスケットボールは、いわゆる近代バスケット。なるべくミドルレンジ、ペイント外の2ポイントは撃たないようにして、ペイントエリア内のシュートかもしくは3ポイント。NBAでもそういうチームは多くて、スモールラインナップで5人でしっかり足を動かして、シュートをクリエイトしていこうというのがある。僕はそういうプレイは好きだし、自分にも合っていると思うので、アジャストするのにそこまで時間はかからない」と見解を述べた。 また、男子日本代表の強みについて問われると、「インサイドの高さで言うとほかの国には負けている。でも、展開の早さ、運動量は今、自分たちが追求している部分。そこを徹底できれば、日本の強みになっていくと思う」と話した。 日本はグループリーグでイラン、カザフスタン、シリアと対戦する。