アメリカでは新型コロナウイルスの感染が急拡大している。とりわけオミクロン株が猛威を振るっており、『ロイター通信』によると全米では過去1週間で感染が9%、月初からは57%増加しているという。そうした影響はNBAにも及んでおり、最近ではリーグが定める安全衛生プロトコル入りする選手やチーム関係者が後を絶たない。また、すでに7試合が延期になった。 NHLでは試合だけでなく練習も含め、リーグ全体で一時シーズンを中断することを決定したばかりだが、NBAはこのままシーズンを続ける道を模索することになりそうだ。アダム・シルバー・コミッショナーは『ESPN』の番組に出演し、「シーズンを一時中断する予定はない」とコメントしている。 「もちろんあらゆる選択肢を検討したが、今、シーズンを中断するだけの理由が見当たらなかった。このウイルスが根絶されることはなく、私たちは共存することを学ばなければならない。それは今、このリーグが経験していることだと思う」 なお、シルバーは今リーグ内で広がっているほとんどがオミクロン株であり、感染者の約90%を占めていると明かした。今後はワクチン接種済みの選手にも、ブースター接種を推奨することに注力したいと考えているという。 「約97%の選手がワクチンを接種済みだ。そして、残る3%のうちほとんどの選手には抗体ができている。これから注力していきたいのは、ワクチンを接種した選手のためのブースター接種だ。現時点で約65%の対象者が接種済みで、この数字も97%まで押し上げたいと考えている」