フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のジョエル・エンビードは、リーグ屈指のビッグマンとして名を馳せている。リーグ首位争いを繰り広げるゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、往年の名センターたちに匹敵するとの評価を与えた。 エンビードはNBA7年目の昨季、リーグ4位の平均28.5得点、10.6リバウンドとイーストの第1シード(49勝23敗)獲得に大きく貢献し、シーズンMVPの候補にも挙がった。今季も、17試合に出場してチームトップの平均24.2得点、10.8リバウンドを記録している。 エンビードは7フッター(213cm)でポストアップをこなすだけなく、ミドルレンジや3ポイントでも得点を奪い、最高の守備選手の1人でもある。“なんでもこなせるビッグマン”に対し、ウォリアーズのステフィン・カリーも称賛の言葉を送る。 「非常に才能があり、フィジカル的にも存在感がある。得点するプレイの幅やゲームコントロール力、判断の良さは毎年進化している。素晴らしいプレイヤーだ」 また、ウォリアーズのカーHCも「ジョエルと対戦することは、タイムマシンに乗るようなものだ。パトリック・ユーイングやシャキール・オニール、アキーム・オラジュワンと対戦するようなものだ。彼はステップアウトして3ポイントを撃てるが、ゴール下でゲームを支配できる数少ない選手の1人で、素晴らしい仕事をしている」と言及。殿堂入りセンターのユーイング、オラジュワン、シャックの名前を挙げ、それに匹敵する存在だと評価した。 日本時間12月12日に行われたウォリアーズとシクサーズの一戦は、エンビードが両チームトップの26得点、9リバウンドを挙げ、102-93で好調ウォリアーズに土をつけた。エンビード評は今後、さらに上がっていくかもしれない。