11月末から無期限でチームを離れているトロント・ラプターズのゴラン・ドラギッチだが、その理由は公開されていない。昨オフにカイル・ラウリーが絡んだサイン&トレードでマイアミ・ヒートから加入したばかりだったが、今季はわずか5試合のみの出場にとどまっていたことから、現地ではトレードされるまでコートには戻らないだろうとの見方が強い。 そんななか、『サン・センチネル』のアイラ・ウィンダーマン記者は、「ゴランはスロベニアの同胞ルカ・ドンチッチと一緒にプレイするために、希望するマーベリックス行きを望んでいるように感じる」とダラス行きに心が傾いているとレポートしている。また、「ヒート在籍時にベンチ出場でも活躍できることを証明済み」と語り、先発でなくても問題ないと太鼓判を押している。 マーベリックスはドンチッチ、ジェイレン・ブランソンに次ぐもう1人のショットクリエイターを必要としており、ドラギッチはその役割を果たせる。ネックとなりそうなのがドラギッチの年俸(1940万ドル)で、トレードを実現するにはドワイト・パウエル(1108万ドル)級の年俸を稼ぐ選手を差し出す必要が出てくる。 または、ドラギッチとラプターズの間でバイアウトが成立すれば無制限FAとして安価で獲得が可能になるが、対価を得たいラプターズとしてはマーベリックス以外の交渉相手を探すことになるだろう。 昨オフ、母国のインタビューで「次のシーズンでドンチッチとプレイしたいか?」と問われたドラギッチは、「当然」と即答していた。来年5月に36歳となる大ベテランに、NBAプレイヤーとして残された時間は決して長くない。2017年に行なわれたユーロバスケット以来となる共闘は、NBAで実現するだろうか。