メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは3年目の今季、『NBA.com』のMVPレースでトップ5に選ばれるなど、目覚ましい飛躍を遂げている。その背景には、恐れを知らない強心臓とアグレッシブさがあるようだ。『NBA.com』のショーン・パウエル記者が伝えている。 2019年のドラフト全体2位指名でNBA入りしたモラントは、ルーキーイヤーからグリズリーズの中心選手として活躍。平均17.8得点、7.3アシストで新人王に輝くと、2年目には平均19.1得点、7.4アシストと成績を伸ばし、3年目を迎えた。 今季はここまで11試合に出場して平均26.5得点、5.7リバウンド、7.3アシスト、1.7スティールを記録。得点とアシストの両部門でトップ10入りしているのはモラントただ1人で、1試合の平均ペイント内得点(15.8)はポイントガードながらリーグトップを誇る。22歳にして、リーダーシップも成長の跡が見えるポイントの一つだ。 「今年はアグレッシブになると決めたんだ。それが僕がフォーカスしたことで、とても効果的だった。ずっと自分が現役トップ5(ポイントガード)だと言ってきた」 パウエル記者は、モラントを「アレン・アイバーソンのように最も恐れを知らない選手の1人だ」と評しているが、シャーロット・ホーネッツのジェームズ・ボレゴHC(ヘッドコーチ)も「彼はリムに到達するエリート。ディフェンスにプレッシャーをかけるモーターを持っている。それは恐れを知らないメンタリティーのおかけだ」と同調している。 また、グリズリーズで同僚のディロン・ブルックスは「彼は(ゴールデンステイト・ウォリアーズの)ステフィン・カリーと同じレベルにいる。クレイジーにプレイしているね」と舌を巻く。 同期で2019年ドラフト全体1位のザイオン・ウィリアムソンが右足骨折でまだ今季1試合もプレイしていないなか、モラントの飛躍ぶりがいっそうフォーカスされそうだ。